麹と人類の進化:古事記に見る「発酵する神秘」 | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ
2025-01-12 00:24:25

麹と人類の進化:古事記に見る「発酵する神秘」

テーマ:健康的な未来に向けて

皆様こんにちはいかがお過ごしでしょうか。お友達からとても美味しいコチュジャンと塩麹をいただき!私も生麹でコチュジャンにチャレンジしました。炊飯器でささっと作りました。出来上がりが楽しみです。と、言うことで麹を深掘りしてみます。




麹 それは、ただの微生物ではありません。人類とともに進化し、私たちの食卓に「旨味」や「幸福」を届け続ける、いわば小さな魔法使いです。そして、古事記という日本最古の物語に耳を傾けると、麹の物語は自然や生命のリズムと共鳴し、私たちに深い気づきを与えてくれます。

さあ、ここからは少し肩の力を抜いて、麹と人類の長い旅路をひも解いていきましょう。


発酵の力は古事記にも?麹のヒントを探る

古事記には、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する際に、蛇を酔わせるために「八塩折(やしおり)の酒」を用意したエピソードがあります。酔っ払って弱くなったヤマタノオロチはスサノオに討たれるわけですが、この場面、実は麹菌の大活躍が隠れていると考えられています。

というのも、日本酒に欠かせない麹菌がなければ、あの酒は作れなかったはず。「酔わせて倒す」というこの作戦、現代で言うなら、「夜中に焼酎片手に恋人と語り合って、気がついたら勝ちパターンに持ち込む」ようなもの。つまり、麹菌が紡ぐ発酵の力は、人間の知恵を生かし、難題を乗り越えるサポート役でもあったのです。

麹菌は生命の再生を象徴する小さなヒーロー

さて、スサノオがヤマタノオロチから取り出した「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」は、命の再生や新たな秩序を象徴しています。この流れ、実は麹菌が原料を発酵させてまったく新しい食品に生まれ変わらせる働きと不思議なくらい似ていると思いませんか?


味噌、醤油、日本酒……これらすべてが麹菌の手にかかれば、ただの大豆や米が「和食の主役」に変身します。麹菌は「地味にすごいやつ」の代表格、いや、むしろ「地味だけど最強のヒーロー」です。



麹菌と人類の進化、少し科学的な視点から

もし麹菌がなかったら?おそらく人類は、栄養価の低い単調な食事に甘んじていたことでしょう。しかし、麹菌がデンプンやタンパク質を分解して甘みや旨味を引き出すことで、人々はより栄養価の高い食事を得られるようになり、脳が発達し、文化も進化していきました。

発酵食品の力を手にした私たちは、いわば「食べるだけで進化する」という人生チートを手に入れたのです。麹菌のおかげで、今日の私たちがあると言っても過言ではありません。

古事記と麹菌が教えてくれる未来のヒント

古事記が語る物語には、常に「自然との調和」が描かれています。麹菌もまた、自然の力と人類の知恵が生んだ奇跡の存在です。毒性がなく、穏やかに素材を変えていく麹菌の働きは、現代社会が求める「持続可能性」のシンボルと言えるでしょう。

さらに、近年注目されている塩麹や甘酒など、新しい使い方が次々と生まれていることを考えると、麹菌は今も進化を続けています。まさに、「古代から未来へと続く発酵のメッセンジャー」として、私たちの生活を支えています。



麹菌と共にある私たちの物語

麹は単なる発酵のツールではありません。それは、自然と人類の共同作業であり、古事記の神話が伝える「再生と循環」の象徴そのものです。麹菌が作り出す味噌や醤油、日本酒のように、私たち自身も日々変化し、進化し続ける存在です。

次に麹を使った料理を食べるとき、あるいは日本酒を一口飲むときには、ぜひ思い出してみてください。麹が紡ぐ物語には、古代の神話から続く「自然と共に生きる知恵」が詰まっているのです。