たかはしくにこです、こんばんは♪
今日は、ちょっとシリアスな真剣な話をします。
私たちは、石が大好き!!
パワーストーンも宝石も、好きだから身に着けたり、手に入れたりしているわけです。
昨日、ブラッド・ダイヤモンドという映画を見ました。
ディカプリオが主演の映画で、ダイヤモンドを巡るアフリカのシエラレオネ共和国でのストーリーです。
映画を見る前から、
「あ、これはキンバリー・プロセスの話だな・・・」
と予想できました。
私は、GIAでダイヤモンドのグレーディング資格も取得したので、ダイヤモンドの歴史についても学びました。
その中で、必ず覚えなければいけない、キンバリー・プロセス。
多くの人は知らないかもしれないけれど、どのような場所で、どのようにしてダイヤモンドが採取され流通されているのか?
(ダイヤモンドに限らず、様々な宝石がどのように採取され、流通されているのか)
ということを知ることは、大変重要だと思います。
キンバリー・プロセスというのは、ダイヤモンドの原石を取引する際に、必ず原産地証明書をつけなければ取引してはいけないという国際的な取り決めです。
なぜ、キンバリー・プロセスができたかというと、アフリカなどの貧しい国々で採取されるダイヤモンドが、コンクリフト(紛争)の資金として使われることを抑制するため。
現在では、ロシアやカナダなどの大規模なダイヤモンド鉱床が主流でですが、以前は南アフリカやボツワナ、ナミビアなどの川などから採取されてきた歴史があります。
高価なダイヤモンドの原石は、大規模なダイヤモンド鉱床を作らなくても(ものすごい資金が必要)、人さえいれば川や海などでダイヤモンドを採取することができ(人件費は安価もしくはないに等しい)、それを高値で売ることができるため、紛争の資金となり多くの人の命を奪う戦争や戦いなどに使われていました。
それを抑制するために、キンバリー・プロセスができて、ダイヤモンドの原石を国境をまたいで輸出する場合には、必ず証明書を付けなければいけないという決まりになりました。
そうすることで、紛争の資金になるようなダイヤモンドの原石の流通を不可能にします。
キンバリー・プロセスについては、また機会があれば詳しくお話ししようと思いますが、美しく輝くダイヤモンドが紛争の資金源になっていた時代、どのような紛争があり、多くの人々がダイヤモンド原石のために命を落としてきたか・・・・
というのが、ブラッド・ダイヤモンドという映画をご覧いただくとわかると思います。
(もちろん、映画なので脚色はしてあると思いますが、ダイヤモンドの原石がどのように南アフリカで採取されてきたのかは理解できるかと思います)
ダイヤモンドの原石が、紛争の資金になっていたなんて、そうとう古い話でしょ?と思うかもしれませんが、キンバリー・プロセスができたのは、2002年です。
週末、時間があったら、ブラッド・ダイヤモンド見てみてください。
美しい宝石(パワーストーンも)を楽しむために、どのような背景があるか?を知ることも重要だと私は思っています。
だからこそ、大好きな石を大切にしようという気持ちが生まれるんです。