カオスとコスモス | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


ミュージカルを作るとき、
あるいは表現をするとき、
とても大切なのは、
「主観」と「客観」のバランスです。

全体の中で何をどう表現するか、
客観的に見て見極めながら、
それを主観という
自分の思いいっぱいに表現すること。

それは、
裏打ちされた理論のもとに、
芸術的センスが光ること。

秩序の中に、
生きた混沌があること。

京大生だった塾の先生は、
本当にいい数学の回答は、
「美しい」と教えてくれました。

宇宙は、コスモス。
秩序のある調和のとれたシステムである、
と、
ギリシャ哲学では言われています。

宇宙の始まりは、
カオス(混沌)であり、
そこに
ガイア(大地)とウラノス(天空)が生まれ、
両者の間からさまざまな命が生まれた。

命はカオスから生まれ、
コスモスとなっていく。

私はこの思想に、
刺激を受けています。

師匠は、
第六感は、
五感がフルに働いた時にやってくると
教えてくれました。

これも、
裏打ちされた理論の上に働く直感です。

子どもたちを、
ミュージカルの作品で
何の役にしていくか、
全体のバランスを客観で見ながら、
その子の熱意や私の一人一人の愛情という
主観でみていく。

世界の美しさは、
全体のバランスの良さと、
一瞬のきらめきの中にある。

どんなに条件の合う人でも、
ときめきがなければ愛せないし、
ときめきだけでは、
愛は続かない。

生きてるって深いな。

私はその主観と客観のバランスから
作られる美しい世界を見たいと
日々、表現に取り組んでいます。

できているかは別だけど、
私の目指す芸術は、
コスモスの中に輝く
カオスがあふれる命の表現。

だからどうってわけじゃないんですが、
ただ、そんなことを
私は日々、
考えていたりするって話でした。