2021年11月8日(月)

バニラが亡くなりました。



腎不全です。




15年間ずっと一緒にいてくれたバニラが亡くなり、まだ喪失感にさいなまれています。




先月の頭ごろに急に痩せたと思って、どうしたんだろうと思って喜びそうなフードを買ってきてあげたりして、何とかたくさん食べさせようとしました。



あまり病院には連れて行ったことがなかったため、すぐに病院へという思考に至れなかった。

思えば、この時にすぐ連れて行けばよかったと、心から思います。




バニラは食の好みが激しく、気難しい子で色々試してみてもなかなか食べてくれません。

気に入らないと全然見向きもしてくれない。

シーバのチーズ入りのは好きだったから、いつものドライフードに混ぜてあげるようにしたり。

あと歯の力が弱くなったから、ドライフードが食べにくそうだったのでウェットフードメインの食事に切り替えていった方がいいのかなと思った。




ウェットフードも色んなメーカーのものをいくつも買って、試してみたけどなかなか食べてくれない。

モンプチの缶詰めも最初は食べてくれたけど、だんだん食べなくなって、いよいよドライフードも口にしなくなった。



水しか口にしなくなって、便も出ず、心配になってようやく病院に連れて行きました。




血液検査の結果は腎不全のステージ4

痩せていると思ったのは、脱水症状を起こしているからで、貧血も起こしてふらつきもありました。




すぐに点滴が必要と、皮下点滴を処置してもらいました。連日通い、食欲の増進剤なども投与してもらいました。




でもバニラはとても繊細ですごく怖がりな子で、病院に連れて行った後はぐったりしてしまい、全然動かなかったんです。

先生が毎日じゃなくてもいいよと言ってくれたので、行くのをお休みしてみたら、ようやく自分から少しずつご飯を食べてくれるようになってきました。




それだけでは食事量が足りないので、ペースト状のものをシリンジで数回に分けて毎日あげていました。




また病院に連れて行ったら食べなくなってしまうんじゃないかと思って、なかなかまた連れて行く踏ん切りがつけずにいました。




そんな中、自分がダイエットのために少しでも頑張ろうと思ってウォーキングをしたら、体力がなさ過ぎて疲れてしまい、3日間ほどダウンしてしまいました。




ダヤンとバニラの世話はもちろんしていたものの、それ以外の家事がろくにこなせず自分のご飯を作る気力もありませんでした。

寝ていてもゲームだけはできるから、バニラの世話をして休んでいる間にFGOのゲームはちょこちょこやっていました。




でも自分が体調を崩してしまい、結局、1週間ほど病院に連れて行ってあげれませんでした。

その間に自宅で皮下点滴をするための道具類を通販で買ったものがようやく揃い、休み明け、月曜日に病院で点滴のやり方を教えてもらい、今後は自宅でやっていこうと思っていました。





11/6(土)の夜まではバニラは自分でご飯もお水も飲み、便も出ていたのですが、夜に急変しました。

突然ぐったりして動かなくなり、触れると体温が低くなっていて、今にも息を引き取りそうな状態でした。




毛布にくるんで温めようとすると嫌がって逃げてしまい、部屋を暖房で温めようとしても寒い所へ行こうとしました。




もともとバニラは暑がりだったから嫌なのかなぁとその時は思っていました。

それでも寒くて固い床の上で寝させるのは嫌で、バニラが嫌がらない程度に様子を見ながらエアコンの温度を調整して、クッションの上で寝てくれるようにしていました。




バニラが大好きなミルクをあげようと、高齢猫用のミルクを温めて、唯一食べてくれたカルカンの15歳以上用のまぐろのウェットフードをさらにすり潰して、ミルクに溶かしてシリンジで少しずつ食べさせてあげました。




それは喜んでくれたみたいで、時間を置きながら少しずつ上げていたら、少し目に力が戻ってきました。

水分も必要なので、ぬるま湯に他のペースト状のものを少しまぜてあげたりして、ほぼ寝ずにつきっきりで看病をしました。



日曜日は病院がお休みなので、なんとか月曜日までもってほしいと願いました。

何度も声をかけて、ご飯を少しずつあげて、本当になんとか月曜日まで頑張ってくれました。

私の気持ちが伝わって、諦めずに頑張ってくれたんだろうなと思います。




月曜日に病院に連れて行くと、もう今日にでも亡くなってもおかしくないほどの重鎮な状態で、皮下点滴よりも静脈点滴の方が直接体に水分を入れれるから、1日預かりますと言われました。




私は猫を飼うのがダヤンとバニラが初めてで、高齢の猫を世話するのも初めてでした。

静脈点滴のこともよく分からず、不安に思いながらも先生に任せた方がいいのかなと思ってしまいました。




「最後は家で側にいて看取ってあげたい」



先生にお任せしたら、少しでも良くなって次の日お迎えに行けるんだろうか。

そう思って、その一言をぐっと飲み込んでしまいました。




一度家に帰ると、もう頭が真っ白でパニックになって打ちひしがれていました。

バニラが心配で何も手につかず、病院がやってる間は顔を見にきてもいいと言われていたけど、何度も行くのは迷惑かと気にしてしまい、病院がしまる前に一度行こうと思っていました。




でもそれも間違いだったと思います。

気にせず病院が空く時間を待ってすぐに行くべきだった。




私が病院へ行こうとする前に電話があり、息を引き取ったと言われ、すぐに迎えに行きました。




バニラはとても繊細で不安感が強い子。

その事を私が一番よく分かっていた。

ダヤンの姿が見えないだけで鳴いて探し回る、引っ越しの時や見知らぬ場所に行く時もすごく不安感が強く、ずっと側についている必要がある子でした。



それなのに体が弱まった状態で、知らない場所に置いていかれて、探してもダヤンも私もいない。

知らない人ばかり。

どれだけ不安だったか。




土曜日の夜から月曜日まで頑張ってくれたのは、私がずっと声をかけて側にいて世話をしたからバニラも頑張ってくれていたんだろうし、側にいてあげる事がバニラにとって一番のモチベーションだったんだと思います。



それが、知らない場所、知らない人しかいないとなったら。




静脈点滴を打たず家に連れ帰ったとしてももたなかったかもしれない。

それでも、先生に何を言われても皮下点滴にしてもらって、やっぱり家に連れて帰ってくるべきだったと思います。




それでなくても一旦家に帰ったあと、バニラが最後好んで食べたフードとミルクを病院に持っていけば良かった。

食事もすごく好みが激しい難しい子だから病院の食事も合わずストレスだったかもしれない。




打ちひしがれてる場合じゃなかった。




病院に連れて行く前、なかなかおしっこが出ず、何回かトイレに連れて行っても出なかった。

寝たきりになり、シーツの上でちょこちょこっと何回か出るようになり、おしっこ出て良かったねって思っていた。




でも病院に連れて行って、先生が膀胱を押してあげたら驚くほど溜まっていた。

全然、出てなかったんだとショックだった。

粗相をしちゃいけないとずっと我慢してくれていたんだと思う。




振り返れば、もっとずっと前からバニラは色んなサインを出してくれていたんだと気付きました。

私が無知で、すぐに病院に頼ろうという発想も出てこなくて、一人で何でだろうどうしてだろうと考え込んで試行錯誤していた。



でも、ふとした些細な「あれ?」って感じることが実はすごく大事なことで、わざわざ病院に行かずとも電話ででもいいから相談をすれば良かったし、しても良かったんだと分かりました。



時間外に連絡するのもためらって、でも一か八かで連絡してみても良かった。

一人で考え込まず、もっと病院を頼ってわがままを言っても良かったんだと思う。




バニラのおかげで学ぶことが多かった。

体温が低いと思ったのも気のせいじゃなかったし、そのとき嫌がってでも温めてあげなきゃいけなかった。

膀胱を押してあげたりっていうのも知らなかった。




バニラを家に連れて帰ったあと、お腹に手を当てていたらまだ心臓がトクトクと動いていたと思う。

先生にはもう息をしていないって言われていたし、バニラももうはっきり分かるような動きとかもなかったけど



それでもトクトクと脈を感じたし、まぶたも微かに動いた気がした。

虫の息かもしれないけど、きっとまだ薄らでも意識があるかもと思って、最後にたくさん感謝をして気持ちを精一杯伝えました。




きっと伝わっていると信じたい。




バニラはとても繊細で優しい子でした。

いつも私のことを心配して気にかけてくれて、体調が悪くふせっている時はいつも側についていてくれたり、私がトイレに行く度に、それまで寝ていても必ずドアの前で待ってくれていました。



食器の洗い物や歯磨きとか、私が無防備になって何か作業をするような時は外敵から守ろうとするかのように、私の後ろにちょこんと座って終わるまで見守ってくれました。



気に入らないことの主張は激しいし、食の好みも本当に難しくて、わがままお嬢様でしたが、

気に入らないことがなければ粗相もしない子なので、バニラが何かをする時は必ず訴えたいことがあるからでした。




美人さんで愛くるしくて、バニラの毛並みがふわふわで大好きで。

よくしっぽで遊んでくれました。




まだ気持ちの整理がつきません。

バニラがいないことに慣れず、落ち着いたと思ったらまた思い出して泣いてしまいます。




夏頃に新しい猫トイレに変えたら、前のトイレと形が違うのに前の時のスタイルの習慣がついてしまったみたいで、バニラはちゃんとトイレでしているつもりだったようですが、お尻を外に向けてするのでトイレの外におしっこが出てしまったり。


なのでまた元の形の猫トイレに戻すまで、バニラが用を足す度にシートを変えて床を掃除したりと、何かと夏頃からバニラちゃんの世話で手一杯でした。



最後はフードすりつぶしてシリンジであげたり、ぬるま湯しか飲まなくなって、バニラが水を飲むタイミングに毎回ぬるま湯を出してあげてたり。




忙しなかったのが急に全部なくなってしまい、茫然としてしまいます。




えっと、何をすればいいんだっけ?

と、戸惑ってしまう。




バニラがいなくなっても日常は続いて、日にちと時間が過ぎていく。

当たり前のように世間は動いてて。




ダヤンも生まれてからずっと一緒にいたバニラがいなくなってしまったのだから、寂しいだろうし。

ダヤンが寂しくないようにフォローをしつつ、バニラのおかげで学んだことも踏まえて、精一杯ダヤンに愛情をそそいで大事にしていきます。



ダヤンもバニラと同い年だから、残り少ない時間を悔いのないようにやっていこうと思います。




バニラのことが大好きです。

15年間、一緒にいて支えてくれたことに感謝しています。

バニラと一緒に過ごした時間はとても幸せでした。

バニラも幸せだと思ってくれていたらいいなぁ。

でもバニラはママ大好きですごく甘えん坊な子だったから、幸せだったと信じています。




でも、至らない母親で本当に申し訳なかった。

どうしても、後悔は残ります。




ウォーキングなんてしなければ良かった。

今言ってもどうしようもない。

家事がままならなくなるので、しばらくはウォーキング禁止にしました。




買い物でスーパーを歩き回るだけでも今は運動になるので、体力がもう少しつくまでお預けです。





バニラがいない悲しさはなくならないけど、ダヤンがいるからまだ正気をたもっていられるのかも。

じっとしていると思い出して泣いてしまうから、何かして動いていたくて、今まで手をつけれてなかった部屋の片付けをしたりしています。





気持ちの整理を少しずつでもしていくために、

書きました。

悲しいだけ泣いて、受け止めていこうと思います。




バニラ、本当にありがとう