・大森田不可止氏逝去―ナムコ、チュンソフト等で数多くのゲームを開発(Game*Spark)
数々のゲームの開発に携わってこられた大森田氏ですが、1993年にトミーより発売されたスーパーファミコン用ソフト「モノポリー」の開発にも携わっていました。
「モノポリー」は本来のルールにあった手番間にサイコロを振る人以外による交渉や家の建設を初めて導入した作品であり、COMの個性付けや5人対戦などと合わせて日本のテレビゲームにおけるモノポリーの方向性を示した作品でした。
その他のモノポリー関連の実績としては、1990年に出版された「モノポリーにものすごく強くなる本」(絶版)に寄稿した「数学から見たモノポリー」があり、サイコロの出目や止まりやすい土地の確率、シミュレーションによる各カラーグループの期待値や自力独占の出現割合など多岐に渡る分析をしています。
また、1991年の第4回モノポリー名人戦で優勝しています。
【昔ゲームネタ】乱数がゲーム性を左右する、いたスト、モノポリー、トルネコを作った訳だが、乱数を操作した事は一度もない。乱数がドラマを作ってくれるのに、貧弱な操作なんか加えたらぶち壊しだからね。外国のモノポリーはどうみても乱数を操作してるので、とっても不満。
— 大森田不可止 (@omorita) 2012年8月8日
SFCモノポリー制作時、大森田さんは乱数発生コードや思考ルーチンをいじっては就寝中に走らせて翌日統計を取り……という作業を延々続けていました。ゲームの面白さを左右する重要工程ですが「(表からは見えにくい)報われない作業だよねえ」「ですねえ」とお話ししたのもよき思いでです。R.I.P. https://t.co/7HvRQ4H8vf
— gaecen (@gaecen) 2021年11月5日