風弦ライブ、満員のお客様にお越し頂きました!
誠にありがとうございました。
今年もわたしの演奏活動を応援くださり、音楽の喜びを共にしてくださったこと、心より感謝申し上げます。
本番の舞台とは不思議な場で、なにか本質を直感で掴むのに、とても優れているように感じています。
たとえば新しい笛を手にしたとき、いくら練習で吹きこんでもこの笛が本当に力を発揮できるかわからず、本番で吹くことで真価を測ることができるように思っています。
同じように、曲も書いたはいいが、一体どんな曲なのか、それは舞台で真の姿が現れる気がします。
そうしてこのたびは、チェロとのデュオという初の試みでした。
リハーサルから、このデュオは面白い、と思いましたが、やはり本番にかけないとわかりません。
少々不安もあるなか、
舞台で私が見た景色は…
互いの音色の微細な変化に、触れた端から変幻していくそれぞれ。
まったりと蕩けていくようなビロウドの音世界でした。
たったふたつの旋律なのに、景色がさまざまに拡がっていくようであったのは、チェロだから、ではなく、弾き手が薄井さんという素晴らしい音楽家であったのが大きな因です。
ああ、これは美しいなぁ
こんなふうに自分でいうのはおかしいかもしれませんが、私の感覚だと、本番は演奏している感覚が薄く、むしろ耳を澄まして聴いている、という感覚が強いので、
こんなふうに感じました。
また、れおさんのパーカッションが入ることで、旋律が縁取られ、輪郭がはっきりと現れるようでした。
パーカッションも歌います。
なんだって、やる人間が歌ってたら、楽器は歌うんだなあ。
ライブハウスにしては珍しく、しん…と皆で耳を傾ける、という雰囲気が、クリスマスの灯りで彩られたリースや、内装の雰囲気とマッチして、
静かな、幸せなひとときでした。
今回、チェロの音域と、可動性に注意してチェロパートを書くことに挑戦しましたが、打ち上げで、作曲家の友人、高畠亜生さんから、開放弦の使い方について示唆を頂き、有り難かった〜
次回、ぜひチャレンジしたいと思います。
みなさま、よいクリスマスを♫