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皆さま、こんにちは!

 

本当は、今日から宮崎県~鹿児島県を旅する予定でしたが

延期しちゃいました。

訪問先が今回の豪雨の被災地域でしたので、

向かっても地域の皆さんの邪魔をしちゃうだけと思いまして…

落ち着いたら改めて旅を楽しませていただきます。

被災地域の復旧のためにも、早く梅雨が明けてほしいですね。

 

今日は函館本線から国縫(くんぬい)駅の訪問記です。

国鉄時代は瀬棚線の分岐駅であったことから、

頭の中に駅名が残る同志の皆さんも多いのではないでしょうかね?

国縫駅は函館本線が開通した明治36年に開業、

瀬棚線の列車が国縫駅に乗り入れを開始したのは

昭和5年からだそうですよ。

 

その瀬棚線ですが、渡島半島を横断するルートで

瀬棚駅まで伸びる全長48.4キロの路線です。

昭和59年までは急行「せたな」も運行されてたんですって。

ところがこの急行、瀬棚線に乗り入れてたのは上り列車のみで

下り列車は長万部駅が終着駅だったらしく。

しかも瀬棚発の上り列車も同線内は普通列車扱いだったそうです。

急行「せたな」がやってこない瀬棚線・瀬棚駅…

列車名は「せたな」じゃなくてもよかったんじゃないですかね?

 

現在は無人駅に変わってしまいましたが

かつては交通の要所だった国縫駅。

瀬棚線が伸びてた時代の面影を探しながら構内を覗いてみました。

まずは駅舎の様子からです。

巨大な木造駅舎は昭和14年に建て替えされたモノとのこと。

 

自分が訪れた4年前はレトロな駅名標が掲げられてましたが、

現在は新しいモノに交換されてたみたいですね。

駅名標がどこかで保存されてることを切に願いますぜ☆

 

駅舎内はこんな感じでしたよ。

 

出札窓口があった辺りで「瀬棚線」の表記を探しましたが、

見つけることは出来ず…残念!

瀬棚線が廃止されてから33年が経過してますので、

さすがにソレは残ってなかったか。

 

続いてはホームにイン。

国縫駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

 

2本のホームはレトロな木造跨線橋で結ばれてます。

 

ここで瀬棚線が乗り入れていた時代の国縫駅をおさらいするため、

国土地理院のサイトをチェックしました。

下は国縫駅が全盛期だった頃の昭和23年撮影の航空写真です。

南側に真っすぐ伸びるのが函館本線、

左側に大きくカーブしているのが瀬棚線でしたが…

もう1本、山側に伸びる線路が見えますかね?

 

下の画像で「専用線?」と記した線路、

国縫駅の西側にあるナゾな工場に繋がっているようですよ。

ネットの情報によれば戦時中、国縫地区には軍需目的の

鉄を精錬するための工場が設けられたそうです。

この工場、操業に至ることなく解体されてしまったそうですが、

この線路は工場に通じる未成の専用線ではないでしょうかね?

それと当時の国縫駅は構内に転車台もあったようで。

 

駅の裏手にも巨大な工場が写ってますが、

こちらは昭和56年まで操業していたべニア工場とのこと。

ここに伸びる専用線のために、

当時の国縫駅構内には5本の側線もあったようです。

こちらも現在は撤去されましたが

煙突だけは残され列車の車窓からも見えるみたい。

今度国縫駅を通る時はチェックしてみよっと!

 

瀬棚線の列車は、一番右側の3番線ホームから発着していたそうですよ。

 

瀬棚線はこの方向に伸びてました。

函館本線はここから北豊津信号場までが複線区間です。

 

この日、国縫駅を訪れた目的は

現在は信号場に変わってしまった北豊津駅を見るためでした。

 

北豊津駅の様子は過去のブログにUPしてますので、

こちらもぜひチェックくださませ。

 

 

跨線橋の入口に瀬棚線の表記跡があるのでは?と期待したのですが…

JR移行後に書き換えられてるっぽいので

無いのは仕方ありませんよね。

 

この跨線橋、昭和23年撮影の写真にも写ってますので

古いモノで間違いなさそうです。

 

転車台は左に見える柵の奥辺りにあったはず。

ちょい前まで柵付近に保線車両の車庫があり、

その奥が転車台跡だったようですよ。

 

最後に、国縫駅の駅舎が巨大な理由…

かつて瀬棚線が分岐してたのもひとつですが、

北晴合板国縫工場と、未成で終わった鉄の精錬工場からの

貨物輸送を担っていたからではないでしょうか?

瀬棚線は駅跡が今でも残っているらしいので、

近い時期に訪れてみたいです。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(函館駅‐長万部駅)

 

函館駅

五稜郭駅

桔梗駅(平成31年4月18日)

大中山駅(平成30年8月19日)

七重駅(平成31年4月18日)

新函館北斗駅(平成30年8月19日)

仁山駅(平成30年8月19日)

大沼駅

大沼公園駅(平成28年11月16日)

赤井川駅(平成28年11月16日)

駒ヶ岳駅(平成28年11月16日)

東山駅(平成28年11月16日)

姫川駅(平成28年11月16日)

森駅

桂川駅(平成28年11月16日)

石谷駅(平成28年11月16日)

本石倉駅(平成28年11月16日)

石倉駅

落部駅

野田生駅(平成28年11月16日)

山越駅(平成28年11月16日)

八雲駅(平成28年11月17日)

山崎駅(平成28年11月17日)

黒岩駅(平成28年11月17日)

北豊津駅(平成28年11月17日)

国縫駅(平成28年11月17日)

中ノ沢駅(平成28年11月17日)

長万部駅

(↓小樽・旭川駅方面)

 

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