彼女を守れなかった自分が悔しくて悲しくてひとりで泣いていると、ミーはまるでわかっているかのようにヨタヨタなのに足元まで頑張って来てくれた。
昨日の朝の話。
そして足元で倒れ込む。
立場逆転、ミーに心配された。
ほんの少し歩いても、息も絶え絶えになっているのに。
足もパンパンに腫れて、すごく痛かったのに。
こちらの気持ちがわかるみたいに、寄り添おうとしてくれた。
少し離れて、でもこっちの様子が見える位置で横になり、薄目をあけて見ている。
どっちがどっちを見守っているのか、まるで逆転だけどそんなミーにいつもホッとした。
どんなにか身体は辛かったろうに…。
ミーはすぐに噛み付くし、ひっかくし、凶暴な猫だった。飼い主の私でもよくやられたけど、それはミーが怖がりだから。そんな怖がりのミーを2週間も病院通いさせて、怖くて痛い思いをたくさんさせてしまった。すごくすごく痛かったはずだ。彼女は何度も泣き叫んで抵抗していたのに。
ごめん、ごめんと毎日言い続けて死なせてしまったけど、そんな言葉をミーは望んでない。
でもやっぱりごめん、ミー。言わずにはいられない。
一番伝えたいのは心からの感謝の気持ち。ミーありがとう、ほんとにありがとう。
17年以上、ミーが支えてくれた。
辛いときや苦しいとき、ミーの存在がどれほど救ってくれただろう。
タイでひとりぼっちを感じたときも、ミーがいてくれた。
抱きしめるとあったかくて、ほっとした。
毎晩枕元で一緒に寝てくれた。
だから眠れないときも、ミーの手を握っているといつの間にか眠れた。
ミーちゃん、ほんとにほんとにありがとう。
ミーちゃん、大好きだよ。
これからもずっとずっと、大好きだよ。