もう先週の、台風が来る前の話になりますが、
(1週間が経つのって、本当にあっという間ですねあせる
今年もムスメが無事に夏休みの宿題を終わらせた記念(?)に、
映画を観に行ってきました走る人

最近、科学的なモノに興味を持ってきたムスメ、
『トータル・リコール』、『アベンジャーズ』 も魅力的だったみたいですが、
結局 『メリダとおそろしの森』 に決定クラッカー

たぶん、同時上映のバズの短編が決め手と思われます得意げ
(ムスメは 『トイ・ストーリー』 好き)


踊るはにわ fujiko の 小説・舞台・映画・歴史・料理・沖縄・大好き!  ブログ-201208231131000.jpg



【感想】 『結婚したくなければ、女王になればいいじゃない』


舞台はキリスト教化前のイギリス。

森に妖精(鬼火)が出てきたり、魔女が住んでいたり、
なんとなくケルト人の世界っぽいと思いましたが、
父王の兜とか見事な赤毛とか、
『熊の王』 というアダ名とかは、ヴァイキングっぽくもあり。
ローマ人と戦った際、というセリフもあったので、
とにかく中世のちょっと前~中世、くらいの雰囲気です。

あらすじはよくある女の子の成長物語ですが、
メリダがとにかく腕白というか、本当にたくましい!!

親に押し付けられた結婚から逃げるために、
求婚者達の前で得意な弓の腕前を披露するくだりなんて、
その思慮の足りなさにハラハラしつつも胸がスカッとします。

思慮が足りないといえば、母である王妃に、
魔女から貰った訳の分らないものを食べさせてしまうあたりが
究極の無分別!!

ていうか王妃サマ、娘との仲直りの為とはいえ、
良くあんなマガマガしいもの食べられたなー。
同じ母親として、同情&尊敬します。
(私ならきっと食べられない……)

TVCMでたくさん流れていた通り、その後は、
母王妃が熊になってしまって、さぁ大変!!

……全部メリダが悪いんですけどね。

立場の違いというのは面白いもので、
観終わった後にムスメに感想を聞いてみたところ、
「メリダがかわいそう。もっと自由にさせてあげればいいのにー」
ですって汗
完全にメリダ目線で観ていたご様子。

「アレしなさい、コレしちゃダメ、もっとお勉強しなさい、お行儀良く……」

って、そのまんま我が家でのムスメと私の会話ですものねぇあせる

それもこれもムスメの将来を心配するがゆえの母の口うるささな訳ですが、
子供にはそんな親心、自分が親になるまで理解できませんから、ねぇ。。。
(私だって子供の頃は、親のお小言は苦手だった訳でございますし…シラー


おとぎ話なのであえてネタバレは書きませんが、
(結末はまぁ予想通りでございます。そうじゃなきゃ困る子供向け映画!)
ストーリーはテンポ良く、完全な悪人は誰もいなくて、
でもちょっと手に汗握る展開もあり、ラストはしっかりハッピーエンド、
まさに親子一緒に楽しく観られる映画でございました。


余談ですがメリダの求婚者(の親)達は、当時の有力諸侯なのでしょうが、
父王と余り立場が違わないというか、
絶対王政の時代には考えられない程対等に近い存在なのが、
面白くもあり、なんだかちょっと考えさせられてしまいました。

有力諸侯達が自由闊達にモノ申し、
取っ組み合いまでしてしまうこの雰囲気が、
やがてシェークスピアに描かれた 『ヘンリー六世』、『リチャード三世』 の時代の、
王族と諸侯の血で血を洗う抗争の時代へと繋がっていくのだなぁ、と。。。
(時代的にはだいぶ未来の話になりますけど、
でもその土地の気風とか性質って意外と残るものですよね)

メリダはアレですね、独身主義を貫いて、
初代エリザベス女王のような強い女王になれば良いんじゃないでしょうか。
親の勧めで結婚するより、そっちの方が向いているように思われました。

God save the Queen!!


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