ハイネとセロリ

ハイネはセロリ好き! って知ってました?

???

2013-06-25 23:16:08 | 独り言
何?

小休憩

2013-04-25 22:50:03 | 球 友 
しばらく休憩しますぅ

球 友 13

2013-02-24 15:50:57 | 球 友 


 有明学院打線は橋本君を攻略できるか? 鍋島学園打線に比べると有明学院打線は劣っているのは否めない。実際にここまでの県大会の数字を見ても、両校の差は歴然としている。
打率298  得点12 本塁打0 
鍋島学園のそれに比べれば一目瞭然、しかも本塁打は0である。しかし
犠打8 盗塁11 三振7
この三項目については有明学院が上である。そう有明学院は少ないチャンスを確実に得点に結びつけ、守っては前田君が最小失点に抑える野球で勝ってきたチームだ。レギュラーメンバーを見てみると、1番と3番を打つ俊足の高橋兄弟は陸上部兼任の選手で、兄陸君は100メートル10秒8に記録を持ち、弟海君は400メートルで県大会決勝進出の実績を持つ。2番を打ち中村君は小柄ながらバントの名人と呼ばれるほどバントが得意だ。4番は中学生時代、橋本・前田両選手とバッテリーを組んでいた峯君は選球眼に優れ、ホームランを打つタイプではないが左中間に打つ打球は力がある。下位打線も前田君を中心に足が速い選手がそろっている。上位打線でチャンスを作り足を絡めて得点に結びつければ、あるいは・・・・。卓上の空論を並べても無意味だ・・・。

“明日、答えが出る・・”

冷静に考えれば、たかが高校野球の一地方大会の準決勝戦。全国的には全く注目されないし、地元の佐賀県内でも注目しているのは一部の人たちだけだろう。が、しかし・・・。自分にとっては世紀の一戦なのである。今日両校取材したが、明日の新聞に記載する記事がすでに出来ている。あたりさわりの無い記事が昨日すでに出来ている。今日取材したものを記載しても、たぶんボツになる。そんな選手個人のインタビューを乗せてどうするんだ?とか言われるに決まっている。そんなことを考えながら駐車場へ向かった。社に戻り原稿出して帰ろう・・・。明日に備えて・・・。


球 友 12

2013-01-13 13:12:46 | 球 友 

「いよいよ明日鍋島学園との対戦だけど、今の心境は?」
「・・・いつもと同じように風邪引かないように明日に備えようよ思ってますけど・・・」
「これまで実現していそうで今までなかった橋本君との対戦だけど?」
「相手は県ナンバーワンピッチャーですから、そんな相手と対戦できるんですからワクワクしてますけど・・・」
「う~ん。じゃ、幼馴染で小さい頃から一緒に野球をやってきた親友と対戦する気持ちは?」
「・・・・・」
「そういえば橋本って言うやつと一緒に野球やってましたね・・・。でも・・・それだけですよ」
グランドの外野、芝生の上に座って入念にストレッチしながら“我関心無し”と言う態度で目も合わせてくれない。まぁ予想していたことではあるが・・・
「たまには連絡取ってるの?」
「・・・・・・・・・」
「もとろん橋本君とだけど・・・」
「・・・・あまり話すこともないから・・・」
「でも家も近いんでしょう?登下校の時とか、たまに会ったりしないの?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
前田君は突然立ち上がり出入り口の方向へ歩き出した。前々からこう言うインタヴューなど苦手な生徒で、まともな会話が成立しないときもあった。ここ最近は余裕が出てきてこちらに問いにはぐらかす答えをする時もあったが、今日はかなりナーバスになっている様だ。歩く前田君を追いかけながら、今度は直球の質問をぶつけてみた。
「明日、勝てるか?」
「勝ちますよ。もちろん」
「橋本君の球威は3月頃の球威にほぼ戻ってるぞ」
「そうですか、望むところですよ」
「鍋島学園に対する対策とかはあるの?」
「得点を与えない、0に抑えること です」
前田君は、厳しい顔でそう言い放つとグラウンドを出ていった。
そう、野球の試合は相手を0に押さえることが出来れば負けることは無い。しかし、逆にまた、1点を取らなければ勝つことも出来ない。前田君対鍋島学園打線と橋本君対有明学院打線。比べた場合どちらが勝つか・・・。比べるまでも無いと思える。

球 友 11

2012-12-09 10:59:59 | 球 友 

江藤監督は野球部のメンバーに向かって笑顔で言った。
「負けた野球部は罰ゲームだったよなぁ。とりあえずトイレ掃除なぁ」
「マジっすかぁ!そんなの聞いてないですよ!!」
っと野球部の面々から抗議の声が上がったが
「今日トイレ掃除やっとくとトイレの神様の印象が良くなって明日奇跡が起こるかも知れないぞ。まぁいわゆる神頼みだけどな」
と答えた。
「ちょっと出ましょうか」
そう言って振り返って江藤監督に顔に、それまでの笑顔は無かった。
「ほんと逃げ出したい気分ですよ。打倒鍋島学園と言う目標の為に今までがんばってきたけど、いざその時が来たら落ち着かなくてしょうがない・・なんなんでしょうね・・・」
江藤監督と俺は野球部の練習グラウンド方面ではなく陸上部用の練習場へ向かって歩いていた。その練習場の400メートルトラックの外側をランニングしているエースピッチャーの前田君の姿が見えた。一人黙々と走っていた。
「走っていたほうが落ち着くらしいですよ、あいつは・・・。」
しばらくの沈黙の後、江藤監督は話し始めた
「3年前に前田を見たとき“こいつだ!”って思ったんですよ。まだ体が小さかったんですけど、その小さな体を目一杯使って投げる姿を見たときは、3年後は橋本よりも前田が上だって確信しました。その時俺言ったんですよ、外野守らされている前田に ピッチャーやりたんだよな。どうして外野守ってるんだ って。前田は笑ってごまかしてたけど、心の中ではそう思っていだんでしょうね。」
太陽が西に傾き始めたが一向に気温が下がる気配が無い。相変わらず有明海からの海風が体に纏わり続けている。
「前田君と橋本君は鍋島学園に入ると思われていた。特待生の枠は3人。打の前田君・投の橋本君・守りの城君で決まっていた。しかし前田君は断った・・・。江藤監督の言葉が前田君の気持ちを変えたんでしょうか・・・」
「そんな単純なことじゃないと思いますけどね。ほんとの所はわかんないですよ、本人にも聞いたことないし、聞こうとも思わないし。」
ランニングを終えた前田君がストレッチを始めた。江藤監督に取材の許可を取り取材をインタビューを始めた。