(※なぜって、最低水分1Lは持ち歩いているからです)
(※CONDOR コンドル モジュラー チェストセットが望創家のタクティカルベストだよ)
(※2020年の4月より書きためてきた記事のupだよ)
(※この後、若干仕様変更しました。その様子は中ほどに…)
世界の
「林業の世界じゃぁ[KY]といって[危険予知]の略語らしいが、うちらは背中にも目があるわけじゃないから、後方を常に見ることはできんし、チェンソーの音で周囲の音もよく分からん。極論絶対安全なんて林業にはないんだよ。不安全行動の下に林業は常に成り立っているんだよ。甘い世界じゃない」
と、いつものように[甘い言葉には罠がある]という教えが好きな先輩の説教を聞かされている林業に興味を持った青年の隣で「実はアナタが一番騙されてこの林業界に入って来たんでしょ」と思ったことのある皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れ。先日の豪雨被害での引っ越しも大分落ち着き、無事に仕事復帰も済ませ、新しい集落(地区)での顔見せを兼ねた草刈りに早速参加予定の、まだまだ休めない望創家であります。
(※日頃から自粛をしなくても、一週間に一回しかスーパーに食糧を買いに行かず、週末は歯医者の予約がない限り、自宅でのんびりと過ごしている望創家であります)
皆さんの地域は如何でしょうか。
(※今の現場作業はひたすらに悪路を2トンダンプで走り、山ずり(大きい砂利)を敷くお仕事なため、時間が重要で)
(※普段はタクティカルベストに瞬時に時間が分かるようにつけています)
(※カシオ プロトレック ソーラー トリプルセンサー ネイビー&オレンジ PRG-330-4AJF です。電波時計じゃないですが、粉塵や防水でソーラーを探していたのでok!方位や温度、標高も欲しかったのでバッチリです)
(※昼休みは日陰もない平原にダンプを止め、暑さと牛糞とアブと闘いながら休んでおります…景色はいいのですが…)
さてはて、最近巷では[腰袋]で検索ランキング急上昇中の望創家blog記事でありますが(←勿論の論の誇張中)4月から奇特にも林業に新しく参入しハマってしまったひとが、無事に3ヶ月が過ぎ、
「先輩たちは、一体どんな腰袋を使っているのかな」
と検索してしまい、そして間違って(?)望創家blogに辿り着いてしまったのでしょうか(同情)
そんな方や全く一体…
「誰得?」
な情報で大人気な望創家の命を[今回]で3回目?(もっとかなぁ…)救ってくれた身体に優しく、そして逞しい腰袋の[タクティカルベスト3]な記事を紹介したいと思います。
(※暑さ緩和と防御力を高める脊髄パッド 背中用プロテクターをつけています。背中に汗かきませーん。快適☆高いだけはあります。嗚呼人柱)
まずは「タクティカルベストとはなんぞや」という方のためにも過去の記事を振り返ってみましょう。
2018年6月8日(金)
→自分の林業スタイルの確立話
→作業時のストレス話
→荷物の分散話
→作業時の携帯荷物の選別話
→燃料バック話
→タクティカルベスト話
2018年12月26日(水)
→腰痛緩和なタクティカルベストな話
→タクティカルベストな一長一短話
→タクティカルベストなストレス緩和話
→タクティカルベストな機動力&快適性up話
→タクティカルベストなオリジナリティな話
(※詳しくは下記記事へGO!)
そして…タクティカルベストを使用して2020年5月で[丸2年]になり、現在3年目を迎えております。
良いところも悪いところも見て来ました。
それでも使い続けているということは、それなりの良さ(効果)があったからだと信じて止みません(←米大統領のスピーチ風に読んでね)
(※タジマ コンベックス 剛厚ナイロンコートテープ5m×25㎜ 剛厚セフスパコンマグ爪25 GASFSPM2550のマグネット爪無しです)
(※いろいろ投資した結果、林業でコンベックス を使う場合は絶対に雨の日の泥がつく天候時には使わないように。2個ダメにしました)
詳しいタクティカルベスト話は前回の記事を読んでいただければ、大抵のことは書かれています。
では、なぜに再び[タクティカルベスト]なのか。
この約1年の間に、近隣でも全国でもありました[重機事故]。
・重機と接触し死亡
・重機に轢かれて死亡
・重機ごと落ちて死亡
・重機にアタックされ…
と。
いいですか、特にペーペーの皆さん。
望創家も林業の世界に入るまで、こんなに山という自然の中での仕事において[重機様様]な世界だとは想像していませんでした。
それに伴い、林業においての死傷者数の割合も重機による事故が増え、
「チェンソー作業の事故の次に多い」
のであります。
(※安心感の塊です。何回救われたか)
(※真ん中は500ml or 1Lのペットボトルでドリンク入れに)
(※ドリンクホルダーのフタのジッパーを閉めなくても、フタがあるだけでペットボトルが木屑で汚れません)
(※ウィスキーは竹鶴、ポイズンリムーバーはエクストラクター ポイズンリムーバー AP011です。どんな虫刺されもとにかく素早く吸引すれば、症状が軽減します。夏のお供にオススメです)
再度、いいですか、皆さん。
公道において強者は[車両]であり、弱者は[歩行者]でありますが、そんな弱者を守るための道交法においては、皆さんも知っての通り[強者は歩行者]であり、[弱者は車両]であります。
林業も然り、と思いたいのですが、
・重機でスピードを出し過ぎてカーブを曲がれなかった
(→そもそもがそこまでスピードが出ませんが、過積載などや滑りやすい現場なら…)
・重機で軽く立木に接触した
→これから伐る木だからちょっとぐらい傷が入ったって…
→重機に傷が入ったって別に壊れたわけじゃないし…
・重機で軽く作業員に接触した
→別に作業員がケガをしたわけじゃないし…
・重機の操作を誤り集材に失敗し谷に伐倒木を落としてしまった
→あとでワイヤーで引っ張り上げればいいや
・重機の油圧ホースが木に引っかかり破けた
→別に交換すればいいや
という具合で重機に乗っていると、ちょっとしたケアレスミスがあります。
場合によっては一瞬で自らが命を落とすか、相手を死傷させます。恐ろしい[鉄の塊]です。
そして…[高価]です。
重機と作業員なら重機が圧倒的に強者であります。どう頑張っても重機の力には勝てませんし、勝てるわけがありません。歩行者と車両の関係と同じです。
しかし公道で仕事しているわけでもないので、そんな[ミス]を侵しても[免停]や[減点]もなく、そもそもが各事業体で[罰則規定]というものがなければ、上記に列記したような[重機ごと]が起こっても、普通に次の瞬間から作業が始まります。
何が言いたいかと言いますと、
「本来全てにおいて一番弱い立場である[車両]が山では一番強い立場で常に君臨している現状がある」
というお話であります。
山には道交法もなければ、お巡りさんもいない。土建屋さんのように笛や図面を持って注意を促す[監督業]をしているひとも基本的にいない、の[いないいない尽くし]、それが林業の世界です。
林業では[重機と作業員との近接作業は当たり前]であり、ユンボの旋回範囲以内立入禁止にしたら仕事ができない(進まない)、だからこそお互いがお互いを気遣い意識しあって作業を二人三脚で進めていかなければなりません。それゆえに自然に阿吽の呼吸みたいなものが生まれ、互いの行動を把握し信頼関係の下に近接作業をしていく必要性があります。
以前[林業、人災、自己覚知vol.1]と[林業、人災、自己覚知vol.2]で触れましたが、結局のところ林業の場合は、
・自然災害的な事故
・人的事故
の2つが主に存在(混在)し、常に、毎日[逃げるのが仕事]状態で[命の危険性]を何らかのタイミングで日々当たり前に麻痺することなく感じながら生きています。
「いってきます」
「ただいま」
この2つの言葉は決して[セット]ではなく、無事に「ただいま」を言え、その後に幸せの安堵のため息を溢す喜び、そして一日一日感謝をし、山神様や天の神様、水神様、などなど、そして己内に信じるものに、
「今日も無事に仕事を終えられありがとうございました。また明日も宜しくお願いいたします」
とそっと目を瞑り(つぶ-り)眠りに就きます。
都会に働きに出ていた頃に、毎日そんな思いをして出勤したことはありませんでした。
(※一応こう見えても?望創家は国内は千葉県の某テーマパークや、銀座4丁目のイタリアン、池袋の北口の看板屋などで都会生活をしていました。国外ではスイスのチューリヒ近郊やイタリアのフィレンツェ、アメリカのニューヨークなど、それなりに都会?生活を転々としていました、が、根っからの山ごもり的な引きこもりの性格や趣味人であります)
「電車が脱線するかもしれない」
「通り魔に刺されるかもしれない」
など[非日常]を考えることなく、通勤していました。今思えば平和な時代を過ごしていました。
しかし林業では[死傷する恐れがありながらも、うまくリスク軽減を考え、目の前の立木から逃げずに作業する毎日]が日常であり、決して非日常的なことではありません。
絶対安全を考えるなら、単純に時間やお金をかけ道具を用意設置して危険除去に努めることもできます。そうした結果仮に命は助かるかもしれませんが、己の首を絞めるというのは後からついてきます。
つまりは、
「効率を下げれば売り上げが下がる」
という意味で[後から己の首を絞める]というお話につながるわけであります。
結局は仕事の単価が安いがために起こる様々な負のこと。
しかし[基本的な建築材やバイオマス利用のみで考える林業]から各々が脱すれば活路はあると林業に入る前から望創家は思っています。
木の[温もり]や[味]、[風合い]、日本人なら誰もが知っていると思います。それだからこそ建物や車などでもポイントポイントで木の扉や壁にしたり、木の床にしたり、木目調の内装にしたり、普段生活においても木の食器にしたり、ちょっとしたお洒落や癒しを木に求めたりしていませんか。
「皆さんを五感で癒す木の世界」
その世界づくりのために全国で素晴らしい活動をしている方々は沢山いらっしゃいます。その一端に早く参加できるように…望創家も現場から離れる努力は…現在しておりません。
できれば[二足のわらじ]を履きたいからです。
素材生産の手助けをしながら、自分が欲しい材を探し、それを切り出し新たなカタチへと世の中に表現していく。そして多くの方に[木の素晴らしさ]を伝えていきたいと思っています。
そして…[タクティカルベスト]な今なのです。
(※おーい、ここでやっと本題かーい!)
そんな頼もしく逞しい鉄という危険分子の塊の重機たちとうまく付き合っていく上で…タクティカルベストなのであります。
タクティカルベストの背面に厚手のパズルマットを忍び込ませ、背後や上からの攻撃に備えるわけであります。
山で転倒なんて日常茶飯事。
前に転ぶも後ろに転ぶも、薄い作業着のままより、一枚多く着込んでいるタクティカルベストのお陰で何度助かったことか。
後方3m以上下に落ちたときは、ヘルメットとタクティカルベストのお陰で勿論無傷の痛みなし。
後方より背中にユンボのグラップル(木材を挟み込む手)が飛んできたときなんて…普通なら骨折か何かだったはずが…軽い打ち身と記憶が飛んだぐらいで助かりました。
(※頭だったら…2回死ぬ勢いですが…)
そんな転倒などから身体だけではなく、身につけている道具すら守ってくれ、失くしません。
伐倒時に逃げるときにも、勿論道具を落とさず、失くしません。
今後ペーペーの皆さんが、
・道具を落とすのがストレス
・腰袋で腰痛が悪化
・多少暑く見栄えが悪くても痛い思いをしたくない
・作業中に携帯音に気付かない
・もっと効率よく多くの道具を持ち歩きたい
・とにかく重機が怖い
・この梯子や法面から落ちたらどうしよう…
などと思い出したら、[タクティカルベスト]を如何でしょうか。
タクティカルベストは林業界の、
「シートベルト」
です。
今の望創家はタクティカルベストがなく山に入ると不安でなりません。安心度が全く違います。転んでも転んでも痛くありません。
車に乗るときにシートベルトがないと安心して運転できないひとには、タクティカルベストは絶対的にオススメです。
但し、多少の重機操作(特にキャビンありのコンマ2クラス以下のユンボ操作)に難がありますが、全てにおいて[慣れれば]クリアできます。
ことが起こる前に、できることを先手先手でしていく、それが林業においての安全性の向上につながっていくかと思います。
これに合わせて[ショックレスハンマー頭径70mm(60mm)]をオススメいたします。
伐倒時の体力の温存と[ツルを多く残すことができる=安全性が増す]にもなります。
(※まだテスト仕様で、早く実用化レベルに…)
(※って、もう既に使い続けてかなり経っています…もっと素敵に作り変えるための材料を探しています)
より多くのペーペー仲間が不快な予測不能の荒山に臨む前に、少しでも快適にストレスなく安全作業に従事(留意)できるか、今後も望創家なりに考え発信していければと思っています。
「目指せ、週三林業!」
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
追記:
ペーペーの皆さん、重機運転のときは、
①同僚がどこに今いるのか
②重機を移動させる先に誰かいないか
この2点を必ず[操作レバーに触れる前]に確認してから始動させてください。
「一緒に作業する相手とのルール決め」
コレを決めても事故は起こります。
その多くはヒューマン・エラー。
「でも決めないよりかマシ」
望創家のように重機アタックを何回も喰らっても生きているのは、一応常に重機を意識しタクティカルベストを着込み、それに運が良かったというだけです。
もし大きめなユンボなら確実に重傷化しています。
これが林業です。
「仲間随時募集中!」
「大分県の田舎で一緒に林業しませんか?」
(※興味ある方は望創家にメール発射してくださいね!手取り14〜15万円は補償されますよ☆テヘへ)
(※今なら望創家な先輩もついてきます。大分県での田舎暮らしの仕方も教えます)