(※お休み返上であります)
世界の
「ただ運ぶだけでしょ?車の運転だけでそんなに疲れる?運搬業って単純で飽きるよねぇ…うんうん」
と何も知らないひとに見た目とそのイメージで己の仕事について言われ、腹正しいと思う前に毎度のこと「クダラナイ」と思い、今日もせっせと笑顔を届けている皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れときどき雨。連日の嬉しい晴れ間で現場もカラカラに乾燥し、しっかりとした梅雨も明けこれから夏本番となって参りました。
皆さんの地域は如何でしょうか。
(※水タンクを持参し、一日の終わりに雑巾掛けしております)
さてはて、皆さん、お盆休みが早くも始まるひとは始まる、そんな大企業や、このコロナで否応なしにお休みを取らされてる、そんな方々とは程遠くに望創家班は急ぎの仕事のため、6〜7月中は雨のためにほぼストップしていた[牧場内に道を入れ砂利を敷く]お仕事真っ最中であります。
しかし林業界では相変わらず不景気でして…コロナの影響で建設業がストップ→工務店さんたちも同じく→建物が建たない→木が使われない→木を伐っても売れない→そもそも国産材を使った日本家屋が近年建たない→あれ?コロナ関係ない?…という感じでして、少しでも木の価格が戻ればいいですが、微妙な日々であります。
それはさておき、それが前進か後進かはよそに任せ「とにかく進む」と念仏のように唱え、お休みを返上しての作業日程であります。
(※人間、やれば結構できるもんですね)
現在の望創家班は[お掃除屋さん]に値するのではないでしょうか。
更に厳しい林業界で、誰もが[効率と売り上げ]を考え、自ずと[利益の出る現場]を欲しがります。そこで売れ残った仕事を望創家班はメインに今はしております。
望創家班は[現場を基本的に選べない特殊部隊]なのであります。
(※特殊部隊:奇特部隊)
(※2681ちゃん(タグナンバー)はここが好きみたいで…)
今回の現場もいろいろな要因が重なり、
「とにかく急ぎで」
と言われ…来る日も来る日も2トンダンプで…
①山ズリ(大きな石が混ざる砂利)の山の天辺に君臨する45(ユンボサイズ)に向けダッシュで駆け上る
→ダッシュじゃないと砂利の山に登れる気がしない
②ユンボに飛び乗りエンジンをかけヘルメットを被る
→ダンプの天井が低いので悪路でダンプが揺れまくるとヘルメットが天井や窓枠にぶつかり首が死ぬためダンプ内では被らない
③予めバックで山につけた2トンダンプにユンボのバケットで山ズリを適正量積む
→過積載だと悪路でダンプの腹を打ったり、ダンプ全体に無理がかかる
④ユンボのエンジンを切りヘルメットを座席に置き、山を駆け下りる
→理想は常にヘルメットを被っていたい
⑤ダンプに飛び乗りシートベルトを締め牧場入口ゲートまで1km走る
→山ズリ場所からゲートまではアスファルトの町道
(※ハジにいるときは問題なし)
⑥ゲートを開けるためにシートベルトを外しゲート周辺に広がる牛糞尿被害を最小限に抑える意識の下にダンプから飛び降りる
→気をつけたところで牛の糞尿の川に着地せざるを得ない状況
→シートベルトの脱着が非常に面倒
(※牛飼ノリに変身して皆をどきます)
⑦牛が逃げ出さないように注意しながらゲートを手動で開けたら、急いで再びダンプに飛び乗りゲートを通過させ、再びダンプを停め飛び降り、糞尿の川にダイブしゲートを閉める
⑧ゲートを閉めたら糞尿で汚れた履物が作業ズボンに付着しないように注意しダンプに再び飛び乗り、そして再びシートベルトを締め、牛を避けて避けてダンプを走らせ5分
→とにかくシートベルトの脱着が面倒ですが、悪路すぎて身体を安定させる意味でもシートベルトがないと不安
(※ゲート付近以外はそこまでくさくないのですが…)
⑨山ズリを降ろす現場付近になったら狭い回し場でダンプを回しバック走行
→長いときは幅2m50cmの悪路を300mぐらいひたすらにバック…
⑩そして再び山ズリが待つ山目指してダンプを走らせる
→往復で大体30分の作業工程
→回数でいうと1日約20回繰り返す日々
→牧場を出るときも勿論ゲートの開閉が待っています…
というルーティン作業で、昼休憩以外は休みを取らずで、1台でも多くダンプで運んでいます。
幅3mの高さ20cm仕上げなので、1回のダンプで運ぶ山ズリからいくと、2m少々しか進みません。地道な作業で、まずは今月中に1,400m弱の道を仕上げます。
(※現在半分は超えているので、あとは時間と天気の問題で終わりそうです)
(※漸く見つけた日陰…ゴザ敷いて寝ます)
もう…とにかく牛さんが…そしてニオイが…最大のポイントは…
「牧場内は土道なために砂埃が凄く、その砂埃というより糞尿が乾燥した粉塵(糞塵)で喉がやられ、ダンプのオーバーヒートを防ぐためにエアコンが使えず、窓全開なため、車内車外顔も粉塵まみれ」
おまけに、
「牧場内の景色は最高なんですが、牧場内には牛に群がるアブ、ハエ、蚊が多すぎ…そしてニオイが強烈」
もう何重苦だか分からないぐらい辛い環境で…暑いし、クサイし、キタナイし、喉痛いし、運転に集中しないと牧場内の柵に当たるし、悪路すぎて気を抜くとダンプの底(腹)打つし、疲れすぎてるとゲートの閉め忘れするし、バック走行し忘れるし…
何が言いたいかと言いますと、
「物流関係で運搬業(運送業)をやられているひとを尊敬します」
郵便屋さん、宅配業者さん、コンビニのルートトラック、自販機の補充トラック…バスの運転手さん…電車(列車)の運転手さん…
もうとにかく乗り物を使っての作業をされている方、尊敬します。
(※あと何ヶ月あるのか…)
「道から落ちたら…」
「ダンプの腹を打ったら…」
「牛さんとぶつかったら…」
「ゲートを閉め忘れしたら…」
「ダンプにユンボで山ズリを載せるときに荷台にバケットが接触したら…」
幸いにも人と接触する恐れは限りなく低いので、運転に集中できるのですが、悪路のためハンドルを強く握っていないといけないので、毎朝手がハンドルを握ったカタチになっています。
それとバック走行が常なので、首が痛いです。
(※勿論ミラーも活用しておりますが、ユンボで整地している先輩に近づいたときは後ろを向いて目視しながら停止しダンプ(荷台を上げる)をするので首が…)
気を遣うせいか、毎晩爆睡であります。この仕事だけは眠いと致命傷です。
(※お盆休みで半分終わればいいかなと。噂の6.5反の下刈り現場。植え付け後2年間だけ下刈りをし、1年間放置されていた山。4年目から望創家が引き受けます…)
林業はじめてからは更に[睡眠命]です。遅くても22時頃には寝て5時半起床です。休日前ぐらいしか夜更かしをしない(できない)健康優良児であります。
この1,400mの道入れが終わったら…今度はこの1,400mの道を通り、更に奥に300mの坂道を進み、その先2.5kmに山ズリを敷きます…1時間に1回しか運べない…道中居眠りで落ちそうであります。
道幅が2m50cmから3mになるのが救いなのと、土道が砂利道になるので、今より粉塵が減るのが救いですね。
このまま台風が来ないで無事に1,400mだけでも今月中に終えたいです。週末に早く家ごとをしたいので。
あ、ほら、一応望創家は被災したので、家の片付けをしたり…
前にちょっとお話した[新居]も決まりそうなので、今月はバタバタ不動産ごとでも忙しいのであります。
とっても古い[新居]なので、改修工事が必要で…まだまだ[お掃除屋さん]も辞められなそうであります。
(※多分…築100年近いです。望創家が目指す[石場建て]のままだったら最高なのですが…まだ[フタ]を開けていないので…衝動買いに近い[新居]であります。[モウソウ-フルヤ]にしようかな…カテゴリーは。時間とお金がかかりそうな物件に手を出してしまいました)
それではお盆休みも心内で両親や先祖様を迎え、仕事に専念させていただき、[新居]にきちんとノリ家を祀れるように今を頑張りたいと思います。
牛屋さん、全国の牛肉ファンのためにも応援しております。休みがない大変な仕事だと思いますが、望創家も一緒に[発情]を見逃さないように見ておりますので、牛トークで盛り上がりましょう!
望創家は昔にいた与那国島を思い出しながら毎日ペンペン牛さんのお尻を叩いたり、頭ナデナデしたり、鼻輪を引っ張らずに道を空けてもらうために日夜奮闘しながら砂利運びをしております。
皆さん、よいお盆休みを!
県を跨がない自主的な行動自粛をしていきましょう。
ご先祖様は皆さんの心内におります。想えば、そこにいます。カタチにこだわらず、のんびりとしたコロナライフを過ごしましょう。
(※私は砂利運びか下刈り6.5反だと思われます…)
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
(※牛さんは可愛いのになぁ…クサイ)