マスグレーヴ家の儀式 ★★★☆☆

 典型的な宝探しミステリ。

 北に〇歩、東に〇歩~っていうの、小学生の頃よく遊びでやりましたね。懐かしい。

 

 ストーリーに男女の愛憎を含めていることで、いい感じに後味が悪くて印象的になりました。

 

青いガーネット ★★★★☆

 便利屋のピータースンがチンピラにからまれていた男を助けに入ると、びっくりした男は帽子と一匹のガチョウを残して逃げ去った。なんとそのガチョウの体内から宝石が出てきて・・・という話。

 

 ホームズの十八番、帽子から持ち主の特徴をスラスラと言い当てるシーンはやっぱりおもしろいですね。これこれ、これぞホームズだよという感じでテンションが上がります。

 金の卵ならぬ青いガーネットを生むガチョウというユニークなストーリーもおもしろかったです。

 

技師の親指 ★★★☆☆

 医師のワトスンのもとへ、親指がスッパリと切り落とされた状態の患者が訪れた。その男は水力技師で、なぜ自分が親指を失うことになったか、その奇妙な経緯を語り始めるのだった・・・という話。

 

 これ、水力技師が一緒に美女を連れ出して結ばれてハッピーエンドになるのかと思っていたら、そうはならないのね。一緒に逃げた方がロマンティックな展開になってただろうに。一応悪いことをしていた一味の共犯にはなるだろうから、罪は償わなくてはならないけど。

 

名馬シルヴァー・ブレイズ ★★★☆☆

 有名な競走馬シルヴァー・ブレイズ失踪の謎をホームズが追う。

 

 殺人事件の犯人が実は・・・というのがおもしろかったです。