＜札幌記念＞

 

競馬番組は、１年を３つに

区切り、季節ごとにエポッ

クなレースを用意してい

ます。

 

春季・・日本ダービー

夏季・・札幌記念

秋季・・ジャパンカップ

 

夏は、やはり札幌記念で

しょう。

唯一のＧⅡ戦です。

 

ただ、何故かこのレース

には偏った傾向が見られ

ます。

 

「牝馬が活躍するレース」

 

そして、牝馬の活躍する

年が、決まっているのも

面白いです。

 

牝馬は、冠がつく年に

活躍します。

震災のあった１１年以降、

５頭の牝馬が、その決め

られた年に走りました。

 

１２年　近代１５０周年

フミノイマージン

 

１４年　創立６０周年

ハープスター

 

１７年　札幌１１０周年

サクラアンプルール

 

２０年　オリンピック編成

ノームコア

２１年　オリンピック編成（再）

ソダシ

 

さらに言うと、ここを勝つ

牡馬にも特徴があります。

それは、ここを勝つと、

以降ＧⅠを勝てなくなります。

 

だから牝馬が勝つのです。

 

血を残すために、戦歴が

必要になるのは牡馬だけ

です。

牝馬に戦歴は必要ありま

せん。

 

では、何故、こんなことが

起きるのでしょうか？

 

それは、このレースが特指

定戦の頂点のレースだから

です。

特指定戦の最高賞金額。

ここで頂点を取った馬が、

ＧⅠ（指定戦）で勝つことは、

通常ありません。

 

ただ１１年から、そのタブ

ーを破った馬が１頭だけ

います。

 

今日の本題は、ここから

です。

 

１１年　震災の年

トーセンジョーダン

 

この馬は、札幌記念を勝っ

た後、秋のＧⅠを勝ちます。

 

結論を先に書くと、彼と同じ

馬が、もう１頭います。

 

５年　９Ｒ施行

ヘヴンリーロマンス（牝）

 

この２頭を見て、ピンと

来る方は、相当な競馬

通でしょう。

 

１１年は震災の年。

そして５年は、翌年から

札幌記念が定量戦に変

わる前年。

つまり、この２頭は、リセ

ットするために走った馬

たちなのです。

 

２頭が同じ馬であると

いう根拠は、以下。

 

実は、この２頭は、秋に

同じＧⅠを勝っています。

 

天皇賞（秋）

 

５年、秋天。

ヘヴンリーロマンスに

再び騎乗していた松永

幹夫は、その日、特別室

で陛下のお相手をしました。

彼は本番でも勝ち、ウイニ

ングランの後、馬の上から

帽子をとり、陛下にご挨拶

をした姿は、今でも忘れら

れません。

 

実は、同じ光景をトーセン

ジョーダンが勝った翌年

に見ることになります。

生まれ変わった１２年の

天皇賞（秋）での出来事。

 

１２年の覇者、エイシン

フラッシュに騎乗していた

のはＭ・デム。

 

こちらは覚えている方も

多いと思います。

Ｍデムは馬から降りて、

ひざまづいて陛下に一礼

しました。

印象的で、胸を熱くする

光景だっだと思います。

 

こういう時、競馬をやって

いて良かったなと思います。

その演出も、見事でした

 

 

陛下が観覧された１２年

以降、この札幌記念も生

まれ変わりました。

以降、牝馬が活躍するよう

になったのは、言うまでも

ありません。

 

今年の編成は、昨年とか

わりませんが、オリンピック

年でないことは確かです。

 

ソダシの連覇は、あるのか？

 

今年もまた、新たな感動に

巡り合いたいものです。

 

いつになるかわかりません

が、次に札幌記念を勝って

秋天もも勝つ馬は、令和天皇

が観覧される年でしょうか？

 

「歴史は静かに刻まれます。

そして、静かに語りかけて

きます。

胸躍らせる、一瞬の夏。

真実は、いつも細部に宿る

ものなのです」

 

◆札幌記念の御心を書いて

おきました。

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