幸せになる方法
その２
見る世界を変える
『自分のための人生』（ウエイン・Ｗ・ダイアー著）より引用
「幸福を見つけようとすることが
何よりも幸福から遠ざかってしまうことなのである。
歴史家のウィル・デュラントは、
知識の中に幸福を見出そうとしたが、
見つけたものは幻滅だけだったと書いている。
彼は次に旅行の中に幸福を求めたが、
退屈しか見出せなかった。
さらに、富の中に求めたが、
仲たがいと心配しかなかった。
著述の中に幸福はないかと探したが、
疲労しかなかった。
ある日彼は、
眠っている赤ん坊を抱いた女性が
小さな車の中で夫を待っているのを
見かけた。
しばらくすると、
夫が列車からおりて近づいた。
そして、その女性にやさしくキスをし、
次に、その赤ん坊にも眠っているのを起こさないように
そっとキスをした。
それから、
その家族は車で去っていってしまったのだが、
後に残されたデュラントは、
そのとき、
はたと幸福の実体に思い当たった。
むきになって幸福を追求するのをやめてみたら、
『日常生活のすべての営みが幸福を含んでいる』
ことに気がついたのである」
（『自分のための人生』ウエイン・Ｗ・ダイアー著）
私たちは自分の周りの世界を見たいように見ています。
この世はいやなことばかり起こると思っていれば、
そういう世界を見ることになります。
この世は楽しいことばかり起こると思っていれば、
そういう世界を見ることになります。
ある人にビデオカメラを渡して
今日起こったうれしかったこと、ラッキーだったこと、
感謝したいこと、ワクワクしたことを撮ってきてくださいと言います。
そして、もう一人には
今日起こった、悲しかったこと、いやだったこと、
ついてなかったこと、ムカついたことを撮ってきてくださいと言います。
さあ、二人が撮ってきたビデオを再生したら
どんなものになっているか
自ずと想像つきますよね。
あなたは毎日どんな世界を見たいですか？