2月、賃貸仲介業界は繁忙期の真っ只中でして、例年より多くの引き合いをいただいておりますが、毎年のことながら、現状を踏まえ来期の繁忙期に向けて、今期間に合わなかった施策やプロジェクトなどの反省点を模索しているところです。

人事面に多く課題があった例年までと比べ、非常に滑らかな組織運営ができるようになったのは、参加者の熱意と能力向上があったためですが、ここまでの道のりを考えると、答えは試行錯誤の末にたまたま見つかるんだなぁと感じます。

僕はこれまで新卒の採用に甚だ否定的な見解をとってきましたが、実は来年に向けて新卒採用に乗り出しています。もちろん上手くいくかどうかはそこまで期待もせず、まずは全力で今までのノウハウを解放していきたいと考えてます。

※うちはジョブコミット、株式会社リアステージさんにお願いしました。

実際に賃貸仲介業界は新卒採用がハードルの高い業界だと思ってて、その理由は採用後の育成環境と企業体力の問題に尽きると考えています。色んな企業が新卒採用して失敗してるのを見てきましたが、およそ育成環境が杜撰なための悲劇だったんだろうなと感じることが多いです。

要するに「人を育てる人」を育てられてないことが大きな原因だとは思いますが、これは100%社長を含む経営陣に原因があるんだと言えます。自分の頭で考える人を育てるってことは、育てようとする側が、自分の意見とは違う意見を容認できなければ不可能です。およそそれができない経営陣の下では、自分で考える人は活躍できそうにありません。

幹部が育たないのに新卒採用やっちゃってる会社なんてあるのか?って話ですが、世の中は広いので色んな会社があるようです。なんでそんなことしちゃうの?て思うかもしれないですが、あるもんはしょうがない。ただそういう会社に新卒で勤めにいく人が不幸になって欲しくないな〜と思ってます。

まあ、老婆心も行き過ぎればただの棘にしかなりませんから、これ以上は言及しませんが、自分の話に置き換えると、新卒採用やるっていうのは、そのくらい人の人生の大事な部分を背負うつもりでやらないと、犠牲者を生んでしまうってことを、肝に銘じないといけない気がします。

僕は大学出てないんで新卒者の気持ちはわかりませんが、社会に出てどんな環境に身を置けたかは、のちの人生にすごく大きな影響をもたらすことになるはずなので、僕ならこうして欲しかったってことをしっかりやれるようにしたいです。

少なくとも不条理な精神論や狂った宗教観を押し付けるようなことはしたくないので「社会人としての覚悟」くらいは伝えさせてもらおうとは思いますが、今時おっさん1人が喚いたところで、カリスマオヤジになるのは難しいですからね。怖いし...。

結局僕に言えるのは「好きなようにやって、自分に向いてること見つかったら、全力でそこに突っ込もうぜ。」てことくらいですから、偉そうに社会貢献なんてものまでは語れません。でもそういう自分の得意なことを社会が認めてくれるくらいまで突き詰めることは楽しいですけどね。

ということで「新卒採用やったらあの会社は傾いた」なんて後ろ指さされることのないように、真面目に人材育成を考える企業を目指して試行錯誤していこうと思います。

松田