今夜は、ボジョレー・ヌーボーだじょ〜 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

妖怪に『小豆研ぎ婆(ばばぁ)』というのがある。
これは河原でワッパに入った小豆を研(と)いでいる老婆の妖怪だという。
水木しげるの描いたものにも出てくる。
何とも、おどろおどろしい感じだが、「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」という言葉の如く、
これにも正体がある。
イタチなどの狢(むじな)系の動物のしっぽから、小豆を研ぐような音が出るそうだ。
そんな音の響きが妖怪という暗鬼を生じさせたとも言える。
栃木県佐野市の龍江院というお寺に、「貨狄(かてき)様」と呼ばれる木像がある。
近隣ではこの木像は、夜な夜なムジナに化けて不気味な歌を歌いながら
あたりを徘徊する「小豆研ぎ婆」といわれたという伝説が残っている。

調べてみると意外なことに、この像はかなり由緒正しき像。
かの三浦按針(みうらあんじん=ウィリアム・アダムス) が
豊後に漂流した時のオランダ船リーフデ号の舳先につけられていた装飾像だという。
それも、かの"エラスムス"を象(かたど)った立像というから驚きだ。
エラスムスと言えば『痴愚神礼賛(ちぐしんらいさん)』を著した宗教改革者。
その像が、日本の、それも、海とはかなり隔たった栃木県の寺院にあり、
キリシタン禁止令が施行されていた間も祀(まつ)りの対象となっていた。
当のエラスムス自身もこればかりは草葉の陰で苦笑していたことだろう。

エラスムスの隠れたもう一面は、ワインの愛好家。
彼が愛好したワインは、ボジョレー・ワインともいわれる。
16世紀のオランダ人が「なぜボジョレー・ワイン?」というところだが、
ガメ種の深みのある味わいを好むとして驚くには当たらない。
毎年巡ってくるボジョレー・ヌーボーの解禁日、今年は11月17日。
あれから2週間ほどになる。
このボジョレー・ワインは、低価格を避け、もう一つ上の価格帯のものを選ぶ。
それが秘訣らしい。(知らんけど...)

昨夜というべきか、早朝と言うべきか、
サッカー・ワールドカップで日本がスペイン戦に勝利。
今宵は、ゴール・シーンを何度も再生しながら「乾杯!」

『痴愚神礼賛』ならずや『日本チーム礼賛』

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<了>