あの手、この手、セノーテ | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

マヤ文明は、メキシコ南東部やグアテマラ、ベリーズなどの地域を中心として栄えた文明。
ユーラシア地域などと隔たっていたせいで独特の独自文明を築いていたと言える。
その文明が持つ幾つかの特徴を挙げてみると、
まず、青銅器や鉄器などの金属器を持たなかった。
車輪の原理は、土偶などの遺物に出てくるが実用化していなかった。
また、牛や馬などの家畜を飼育しなかった、などがある。
そんな側面から見ると、マヤ文明は劣った文明と考えてしまうが、
中々計り知れないものを持っていた。
まず、きわめて高度な数学的知識を持っていて20進法や0の概念もあった。
その上、かなり詳しい暦を持っていた。
その暦から推測すると火星や金星の軌道も計算していたとされる。

この文明が持っていた『マヤの長期歴』と呼ばれる暦がある。
この暦によると、5200年前に創造の日というものがあり、
その日から数えて14万4000日。
第13回目の周期の日でこの暦が終了することになっている。
その終わりの日が、2012年12月21日の冬至の日になっている。
ことによると、それが人類最後に日を意味するものとして捉えられる向きもある。

というのは、彼らの最後というのなら、
スペインが侵入することによって滅びた16~17世紀を意味することになる。
ところが、その日ではなく遥かに飛んだ2012年の冬至の日。
それは、「地球最後の日」かもしれないと思うのも当然の理。
「地球滅亡」といえば、先輩格にあたるのが、「ノストラダムスの大予言」。
これは1999年の7の月に「地球滅亡」が噂されたが、
基本的には何も起こらなかった。
2012年の12月21日も、先輩同様のことと相なった。

彼らの文明は、
セノーテとよばれる天然の泉を聖なるものとして守ることによって発展した。
まさに、澄んだ空気と清らかな水によって守られた文明ということができる。
環境破壊を嫌い「澄んだ空気と清らかな水」を守り続けた文明が滅び、
豊かな生活を実現するために環境破壊も厭わないという現代文明だけが残った。

足尾鉱毒事件を告発した田中正造氏の言葉に、
「真の文明は、山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」
という言葉を残している。
残念ながら、現代文明は、それら全てを行なっている。

それに対して環境を守ろうとする動きも活発だが、
「澄んだ空気と清らかな水」の復活の日はやってくるか。

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<了>