銭〜 マイ•ラブ ソー•スウィート ♪ | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「世の中、銭ズラ!」
こんな言葉を発する主人公・蒲郡風太郎の漫画『銭ゲバ』が連載されていたのは1970年ごろ。
作者はジョージ・秋山。
たしかに世界は経済で回っている。
先進国と呼ばれている国にとって経済問題は、やっぱり第一番目の課題。
今年に入ってから、大きな問題となっているのは銀行破綻。
世の中を突き動かしているのはやっぱり経済問題か?!

そのような生臭い世界から超然としていると言えば、オーストラリアの先住民族アボリジニ。
今も多くのアボリジニが住む保護地域もあり、
その人たちが描く絵が評価されアボリジニ・アートとして人気を呼んでいる。
彼らの独創性の一つとしては、原色の奇抜な色使い。
そして、創り出す模様には、奔放さと独特の幾何学が表現されている。
彼らのアートには、師匠がいる訳でもなく、一種の霊感によって自由に描き出されたもの。
通常、絵画アートと言えば、周りの視覚に映るものを具象化するものだが、
彼らは決して写実には進まない。
一枚の絵を見ただけでも独創性と世界観が見て取れる。

彼らの世界観は、現代を生きる我々とは、かなりの面でかけ離れている。
その大きな違いの一つは、彼らには『時間』の概念がないこと。
また、これはちょっと厄介だが、実在と夢の世界の区別がない。
その夢という概念も、自身が夢を見るのではなく、
夢を見ている主体は、人ではなく大地や大自然が夢を見ている。
場合によっては、大自然ではなく、
先祖の意識の中で創造された宇宙エネルギーの固まりであるとも説く。
そう考えると、実在と夢を区別するには意味がない。
自分が絵を描いているのではなく、夢の中の登場人物である自身が筆を動かして、
それを見守っているに過ぎないということになる。
主体は、あくまでも大地や自然が見ている夢。

そんな、アボリジニの世界観で現代人を見ると、
自分の位置を見失い、彷徨(さまよ)ってしまった存在と映るようだ。

「世の中、銭ズラ!」の典型。
エラい世の中になってしもたなー。

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<了>