イタリアの首相も日本と同じく、本格的な長期政権はあまりなく、
思い起こすのは、ベルルスコーニ首相のみ。
このメローニ首相は極右の立場で当選したが、
極端な政策を避け、現実路線で政権を運営して欧州で珍しいほどに支持率を高めている。
メローニ首相イタリアは、ローマ帝国という巨大な国家の末裔となるが、
その建国者となるのは、紀元前８世紀ごろのロムルスとレムスの双子の兄弟。
ロムルスが王となり、軍神にあやかって名を変え、自らをマルスと名乗った。
彼は１月から１０月までの新しい暦を創設し、
様々なものが芽吹く春こそ年の初めにふさわしいと考え、
特に春分の日を一年の最初とし、その最初の月を自分の象徴であるマルスの月とした。
後に、シーザーが変更したユリウス暦に取って代わられ１２カ月制となり、
３月をマルス(Mars,March)とする呼び名となった。
春分の日が含まれる３月にマルスの呼び名をそのまま残したようだ。
もうすぐ、春分の日。
日本の法律では「自然を称え将来のために努力する日」として祭日に定められている。
この季節は、天候が移ろいやすく、好天気の日もあれば寒波もある。
突風なども吹き荒れたりもする。
そのため、「３月は、若い娘のよう。２日続いて同じ天気であることはない」
と表現されたりもする。
そんな天候と同じく長く続かないイタリアの政権。
だけども、今のメローニ首相の勢いならば、久々の長期政権となりそうでもある。
振り返って、日本の首相もよく変わるが、今の日本の石破首相は、
就任時よりギクシャク。
どうも、長期政権とは、なりそうにない。
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