船乗りの片想い | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、若い頃には船乗りになりたいと思っていたので、海運には多少興味があります。

 

今、コンテナ船の運賃が急騰しているそうです。

 

例えば、上海~ロサンゼルス間は昨年(8月)と比べ約3.5倍、今年4月と比べても2倍以上だそうです。

 

ロサンゼルス港に入港するのに2週間待ちなんだそうです。

 

値上がりの原因は、コロナ禍によるコンテナ数や港湾職員の不足でしたが、終息に見通しができたため、一気に需要が押し寄せてきたからだそうです。

 

皆さん陸上に住んでいますから、海運のことはほとんど気にかけていないでしょう?

 

でもね、陰で経済を支えているのは海運なんですよ。

 

沖合に停泊している船から船員たちは、恋愛の片想いに似た感情で陸地を双眼鏡で眺めているものなんです。

 

・・・・・・・

 

海運は「物流」の一翼を担っています。

 

物流って物の流れですよね。(「人流」って言葉には吐き気がしますが。)

 

大きな意味で物の流れとして、生産地から消費地までの最適化を含めたものを「ロジスティクス(logistics)」といいます。

 

ぼくのサラリーマン時代はそんな言葉は滅多に見かけませんでしたが、最近はずいぶんポピュラーになってきましたね。

 

中には、「ロジ」なんて言う人もいますが、ぼくはこういう省略は大嫌いです。

 

ロジスティックスは、そもそもナポレオンの時代に使われ始めた軍事用語で、「兵站」のことだそうです。

 

「log-」というのは、ギリシャ語の「logos」に繋がっていて、「言葉」の意味です。

 

Logical(論理的)なんかと兄弟関係ですね。

 

Logosといえば、ヨハネの福音書の第一章に:

 

【初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。】

 

というくらい大事なものです。

 

フランス人はどう意味で「logistique」と言ったのか分かりませんが、兵站の重要性をきちんと理解していたのでしょう。

 

脱線ついでに、ブログ(blog)はWeb Logの略で、そもそもLogは丸太から来ています。

 

航海中記録される航海日誌はLog Bookといいます。

 

ですから、このLogは日誌という意味で使われていますね。

 

ちょっと、脱線しすぎ。(;^_^A

 

・・・・・・・

 

今回のコロナ禍で、ロジスティックスの重要性と、その脆弱性がクローズアップされましたね。

 

いまパッと見て、目に入るものの殆どが船によって運ばれてきた物です。

 

海上輸送費の値段が上がるということは、ものの値段が上がるということです。

 

当然、原油の値上がりも直接影響します。

 

これからどんどん物価が上がりますよぉ〜〜〜。(^^)/

 

かつて船乗りを目指したぼくとして、そういう気付きをしてくれるだけで、嬉しいのです。