・・・・・・・っということで、イギリスの社会はなかなか意地悪にできているようです。
映画を観たり、イギリス在住の人のブログを読んでいると、それがよく伝わってきます。
個人主義が浸透しているから自己主張が強くなるのだと、ポジティブな見かたをするのが普通ですが、ぼくはそれはちょっと違うと思うのです。
ぼくは身分制度の影響が強いからだと理解しています。。
イギリスは封建社会が長く続き、後の貴族の原型となる領主と領民の区分けがはっきりしていました。
いまでも、イギリス貴族が残っているのはご存知の通りです。
現在イギリス議会は保守党と労働党の二大政党で構成されています。
いうまでもなく、保守党は貴族寄りであり、労働党は労働者寄りです。
生まれによって身分の差があるのです。
これは実感として日本には分かりにくい部分です。
身分の差があるということは、「差別」が堂々と存在することです。
差別が存在するということは、差別される側にはずっと耐えることに慣れているのではなく、自分より下の存在を見つけ出し、差別する側に回ろうとする本能が生まれるのです。
ですから、イギリスの学校ではひどい「いじめ」が存在するのです。
日本には身分の差が少ないですが、それでもいじめが問題になっているのはご承知のとおり。
しかし、イギリスのそれに比べると甘いものです。
イギリス人は子供の時からいじめの洗礼を受けていて、鍛えられ方が違うのです。
一般的に労働者階級は学歴が低いですから、その差別の表現は露骨なものになります。
だからといって、上流階級に差別がないと考えるのは間違いです。
その差別の表現が露骨でないだけで、より一層陰湿な差別をするのです。
ですから、イギリス社会で生きていくにはタフじゃなければならないのです。
・・・・・・・
では、身分制度がない点、日本社会の方が良いかというと、それには疑問なのです。
・・・つづく。