・・・・・・・っということで、トルコ・シリア大震災で死者数が46,000人を超えているそうです。
東日本大震災のときの死者数が約16,000人(+行方不明約2,500人)ですから、死者数で約3倍、行方不明者を入れると恐ろしい人的被害になります。
調べてみると、トルコは地震多発地帯で、直近では1999年にイズミットで17,000人の死者が出ています。
それ以前も死者数千人の被害が頻発しています。
557年の地震では、コンスタンチノープルが完全に更地になったそうです。
たぶん今回の災害の後でさえも、耐震性は大きく改善されず、同じ建て方で復興されるでしょう。
どんな国でも伝統的な建築工法があって、それがいちばん効率的で安いからです。
日本は木造建築が中心で、建物自体が軽いのです。
しかも50年もすれば建て替えてしまうので、放っておいても耐震性が進化するのです。
トルコは建物が重いため、圧死するケースが多くなるのでしょう。
ぼくが旅行した頃は、あの辺のホテルに泊まるときは、ベランダに出るなと言われていました。
いつ崩れるかわからないからです。
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トルコに初めて行ったのは、確か1980年ころでした。
トルコのゼネコンとJV(ジョイントベンチャー)を組んで、大きな工事の入札をしたのです。
その時は、彼らは実にスマートという印象を受けました。
外国の会社と組んでの経験も豊富で、事前協議は圧倒されっぱなしでした。
自分たちの儲けは絶対に確保し、ぼくらにはギリギリまで譲歩を迫ってきました。
結局落札できなくて、正直ホッとしました。
彼らの建てたマンションの多くが手抜き工事だったという話を聞いて、複雑な気持ちになっています。