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試験を受験した方たちは，合格発表の日を境に，「合格した人」と「そうでない人」に分かれていきます。
そして，その日は，「合格した人」が世間に溢れかえっているような感覚になってしまう。
なんだかまるで，自分以外がその試験に合格したかのような錯覚を陥る。
Twitterを見てみたら「合格しました！」なんて嬉しい報告をしている方を見かけたり，Instagramのほうなんか受験票を写してみたりなんかしている方もいる。
とても嬉しいのでしょう。
きっと自分のように，合格するため，様々な苦労をしたり，何かを犠牲にしたりしてきたのでしょう。
ならば，自分はその人たちを讃えるべきです。
一言「おめでとう」と伝えるべきでしょうね。
でも，ふと我に返ると，自分は“あっち”にいないことを思い知らされる。
「おめでとう」という言う側なんだと気が付く。
すると，言葉に言い表すことのできない，「悲しい」とか「悔しい」とかそんなシンプルな表現では足りない感情が，空っぽの自分のなかを，台風のようにグルグルと暴れまわる。
そんな穏やかでは決してない心境を抱えたまま，次のステップへ進むのは相当難しいことではないかと思います。
おそらく冷静な・客観的な判断をすることはできないと思います（少なくとも，かつての私はそうでしたから）。
なので，（自分の経験に拠って立つところもあるのだけど）まずは少し間を空けるべきだと考えます。
今年は水曜日の発表となりましたが，ひとまず今週いっぱいは，わざと・強引に離れてもいいと思っています。
そうやって間を空けることで，冷静な・いつもの自分を取り戻すための次官を設けましょう。
そして自分を取り戻したら，改めて考えてみてください。
続けるのか，それとも撤退するのか，を。
自分を取り戻してから，様々な情報を集めてからでも，重い決断ですので決して遅くはありません。
軽々しく言うつもりは決してないのだけれど，今年は望んだ結果ではなかったものの，しっかりと準備をして臨んでいただければ，手にすることは十分可能であると思っています。
やらなければならないことはおそらくたくさんあるのだろうけど，それをきちんと把握しこなしていけばＯＫです。
次に進む勇気を取り戻したら，進みましょう。