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私も模擬面接を担当しているもんですから、今年も、多くの受講生の方の面接や面接カード・エントリーシートのチェックをさせていただいてます。

 

そんな中で、いや昨年も一昨年も似たようなことを感じていて、それがタイトルの『「志望動機」って何ぞ?』という話です。

今日は、ちょっとこのあたりの話を書いておこうかなと思いまして。

 

1 「志望動機」とは何か

まず「志望動機」とは何でしょうか?

「志望動機」という言葉の意味の確認からです。

 

「んなもん分かっとるわ」と反論されてしまいそうですが、こういうスタートラインの確認は本当に大事。

何かを論じるときに、互いに使っている言葉の意味が違ってしまえば、語る内容が正確に伝わるわけがないからです。

 

ちょっと調べてみますと、「志望動機」とは、

なぜその企業を志望しているのかという理由のこと、

だそうです。

 

これを公務員試験向けに変換してみると、

なぜその省庁・自治体を志望しているのかという理由のこと、

になります。

 

2 「志望動機」の考え方

⑴ わかっているのに、できてない

「ほれ見たことか、思っていたとおりじゃないか」と思った方。

 

うん、“ここまで”はいいんですよ、ここまでは。

 

問題は、「志望動機」という言葉の意味が理解できているにもかかわらず、どうして公務員試験の受験生の方で多くの方が、とんちんかんな志望動機を面接カード・エントリーシートに書いてしまうのか。

ここなんですよ、ここ。

 

「志望動機」という言葉の意味が分かっているのだから、求められている答えの形は分かっているはず。

なのに、それができていない。

⑵ 考え方・検討の仕方

なぜできないのか、うまくいかないのか。

それは「考えが浅い」からなんだと思います。

 

「考えが浅い」とは、いったいどういうことか。

 

例えば、「A市に志望している」とします。

A市の職員になりたいわけです。

⑶ なぜ民間じゃないの?

ここで、まず考えるべきなのは、なぜ民間企業ではなく公務員として働こうと思ったのか?です。

 

当たり前ですが、この世界には、実に様々な仕事が存在します。

そんな様々ある仕事のなかで、今回あなたは「公務員」という仕事を選ぼうとしている。

それは何故でしょうか?

 

ここ数年の間、「公務員」という仕事の過酷さ・大変さというのを、私たちはテレビやネットニュース等を通じて散々思い知らされてきました。

そんな状況であるにもかかわらず、あなたは「公務員」という仕事を選ぼうとしている。

それは何故なのでしょうか?

⑷ なぜ市役所職員なの?

民間ではなく「公務員」を選んだ理由が明らかになったとしても、まだまだあります。

 

当然ですが、「公務員」にも、様々な職種が存在します。

あなたは、そのなかで「A市の職員」を選ぼうとしています。

 

国家公務員ではなく、市役所職員です、なぜですか?

都道府県職員ではなく、市役所職員です、なぜですか?

例えば、市役所職員の仕事のなかでチャレンジしてみたいことがあったとしたら、それは、国家公務員ではできないのでしょうか、都道府県職員だったら?

 

このように、様々ある公務員のなかで、今回A市の職員を選んだ事情・理由というものを検討していくと、なぜA市の職員でなければならないのか?という志望動機(志望理由)が徐々に明らかになってきそうです。

⑸ なぜA市の職員なの?

まだあります。

 

(何となくわかると思うけど)「市役所の職員」というお仕事は、市ごとに当然存在します。

すなわち、よそではなくなぜウチ(A市)なの?という疑問です。

これも考える必要がある。

 

もちろん特徴的な取り組みをしている場合もありますが、市にとって重要な業務というのは、基本的にどの市も似てくるのではないかと思います。

(受験生の方たちが大好きな「市民と身近な」仕事は、どの市でも行ってますよ。)

「よそでも類似の業務をやっているけど、それをやってみたいから……という動機でA市を志望した」的な書き方をしていると、よろしくないのかな?というのは、何となく分かってくるのではないでしょうか(「んじゃ、別にウチでなくてもよくない?」という反論が考えられますよね)。

 

3 じっくり・しっかり考えてみよう

こんな具合です。

 

こんな感じで、あれこれ考えてみる・検討してみると、志望動機のために気にすること・考えること・調べることは、実は結構あるのだと気づくのではないでしょうか。

 

志望動機という、面接においては割と序盤にあたる質問事項ですが、ここで一回きちんと整理等しておくと、これに関連する類の質問の準備も併せて進めることが可能です(例:チャレンジしてみたい仕事は何か)。

 

志望動機についてあれこれ悩んでいる方は、よろしければ参考にしていただけますと幸いです。