皆様、こんばんは。
先日、久しぶりに松江に行って来ました。
あ、「まん延防止等重点措置」が出る前ですよ。
余分に一泊して、土曜日に丸一日、島根を回ってきました。
松江市内を回るには松江レイクラインバスが最適です。
松江市内のお堀の周りを一周するバスですが、本数も一時間に3本ペースとそこそこあって、とても便利です。
510円の一日フリーパスを買ったのですが、とても全部は見切れませんでした。
とりあえずメジャーな松江城。
お城の中はこんなです。
昔のままの、木で作られたお城です。
上がり降りはもちろん階段です。
天守閣からの景色
お殿様が今の景色をご覧になったら、さぞやびっくりされるでしょうね。
とは言いながら、松江市内にいたのはほんの少しで、実はメインは出雲大社だったのです。
時間の大半は出雲様で使って、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ここに写真を乗っけようとして、スマホの写真を大半選択して、メール添付を押したつもりが、間違えて「消去」を押してしまって、出雲大社周辺の写真がほぼ全部消えてしまいました。
がっかり。
まぁ、着いた時には出雲様はお留守でしたし、一時間ほど待って、ほんの少しだけお目にかかれた(視覚を通してではないんですけど)ので良かったです。
写真も良いのが撮れていなかったので、また次の機会にしましょう。
近いうちにまた行けそうな感じがしています。
さて、続きです。
そして、このお話には後日談があります。
それを載せますね。
↓
それから10年の月日が流れました。
当時小学生だった私は、高校生になっていました
ある日曜日の事です。
夜、私は家族とお夕飯を終えて、テレビを見ていました。
そしてテレビでは、昔のアニメや特撮の特集をやっていました。
その中のワンシーンで、出て来たんです。ミラーマンが。
ずっと忘れていたのに。
小学生の頃、お友達が大切に持っていたミラーマンのおもちゃ、毛の生えた蛇のような大きな化け物と勇敢に戦っていたミラーマン、そして、ボロボロになって川を流れて来たミラーマンのおもちゃ。
そんなことを一気に思い出しました。
そう。あの時のお友達は確か、ゆうきくんって言ったっけ。
見ているとなんだか涙が流れ出て来ました。
「ナツ、お前、どねぇしたんか?」
私の涙を見て、父がちょっと心配そうに言います。
「父さん、私が小学生の頃、おもちゃをお墓にお供えしたことって覚えてる?」
「おう。よう覚えとるで。」
「あれって、夢かと思ってたけど、本当の事だったのよね。」
「そうじゃのう。あの家はひどかったのう。」
「家が?どの家のこと?」
「ナツも一緒に行ったじゃろう。おもちゃをお墓に備えた時、その前に寄った家の事じゃ。ナツは知らんかったかもしれんが、家が並んで建っとったところは、昔は3軒並んどったんじゃ。それが、裏山が崩れて、端の一軒は土砂に埋まって流れてしもうたんじゃ。」
「ええ!?そうなん?」
「あの時はもう家は2軒になっとったいのう。山崩れの時に、そこに住んどった一家はみんな死んでしもうたんじゃ。じゃから、あのお墓には家族が同時に入っとったんじゃ。」
「じゃあ、あの時私が遊んでたゆうきくんは、もうその時に死んじゃってたの?」
「そうじゃ。今から20年も前の事じゃ。それと、わしらがあの家に寄った時、わしは車を手前で止めたじゃろう。覚えとるか?」
「うん。近くまで行けばいいのに、変だなーって思うとった。」
「ありゃぁ、更地になっとった所に、大きな化け物がおったから、近づかん方がええと思うて、手前で車を停めたんじゃ。車にはナツがおったしのう。」
「そうだったんやね。化け物って、何がおったん?」
「あれは多分、竜神になれんかった蛇のなれの果てじゃ。元々は蛇じゃが、長生きして竜神に近いところまで行ったが、何かを間違えて、神様の域に入れんかったんじゃろう。それで邪神のようなもんになったんじゃろうのう。じゃが、力は強いから人の魂を取り込もうとして山崩れを起こして、家ごと押しつぶして人を殺したんじゃな。」
「ええ!そんな事って本当にあるの?」
「あんまり表には出て来んがのぅ。ごくたまにはあるんじゃ。」
「人は亡くなってしもうたが、魂を取り込まれるのを防いでおったのが、あのおもちゃじゃ。おもちゃが入っとったあの大きな木箱は、土砂崩れの後に近くの田んぼの横に置かれとったが、あの時の大水で流されて大川に出て、ナツが見つけたんじゃろうのう。」
そんな事情で私のところに来てくれたのね。
「おもちゃって、そんなに力が強いの?」
「そうじゃのう。ようはわからんが、多分、その子がとてもおもちゃを大事にしておったから、別の霊体が中に入ったんじゃなかろうか。それで、ナツが箱を開けたから、力が強うなったんじゃろう。」
「どんな霊体かな?」
「そうじゃのう。式神様かもしれんし、野山におる小さい神様みたいなお方かもしれんのう。」
「そっか。おもちゃにも魂は宿るのよね。飽きたらポイって捨てちゃうのって、絶対にダメよね。」
「そうじゃ。そういやぁ、ナツがお墓の前においてくれたおもちゃ達は強かったいのう。自分達であの更地のところまでやって来て、あの化け物と闘ってくれたんじゃよ。じゃが、戦いが終わってボロボロになってそこに倒れていたところを、隣の婆さんが見つけて、ボロじゃからゴミと思うてそのまま川に捨てたんじゃ。それをまたナツが川で拾うたんじゃな。」
それで川を流れてきたのね。
「父さん、それをどうやって知ったの?」
「あのおもちゃをたき火で焼いて供養する前に、わしが布で拭いてやったじゃろう。そん時に、おもちゃがわしに教えてくれたんじゃ。」
そんなことを父は教えてくれました。
でも、一つ、心配なことがありました。そう。逃げて行ったあの化け物です。
「父さん、あの化け物は、やられても逃げて行っただけでしょう?どこに行ったの?また誰かを殺したりしない?」
「そうじゃのう。そのうち、またどこかの山に棲みついて、近くにおった人をまたあの世に連れて行くのかもしれんのぅ。」
そう言って下を向いてお酒を飲んでいました。
以前遭った、背負子を背負った骸骨のように、日本中を旅しているのかも知れませんね。
世の中にはそんな怖いものが、多くはありませんが、うろついています。
生身の普通の人間は、そんな相手にやられたらひとたまりもありません。
だから、物は大切にしましょう。ご先祖様を大切にしましょう。神様仏様を大切にしましょう。そう思います。
そうそう。
このお話のお題になった秘密基地のある土管ですが、今でも実家の近くに埋まったままです。
そこに隠した宝箱は、今頃一体、どうなってるのかしら?
いつのまにか、お宝を隠したこと自体忘れてしまっていましたが、もしかしたら、今でもそこに埋まっているのかも知れません。
私がまだ小さかった頃のお話でした。
ではおしまいです。
長いことお付き合い頂き、ありがとうございました。
来週はちょっとお休みさせてくださいね。
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