皆様、こんばんは。

お天気が良い、良い3連休ですね。

私はお持ち帰りのお仕事をちょこちょこやりながら、休日を楽しんでいます。

 

そうそう。

予想通り、オミクロン株が猛威を奮ってきましたね。

感染力が非常に強いので、効果が高いとされた従来の日本型の防御方法でも、対応しきれないのでしょう。

また数か月前に逆戻りと思うと、気が重くなりますね。

 

普通の風邪くらいの症状だったら、かかっても気にしなくてもいいかなとも思うのですが、

重篤になられる方がいらっしゃる限り、みんなで感染防止に協力するしかないのでしょうね。

 

テレワークだと仕事が進まないナツです。

 

さて、続きです。

 

ダメと分かると絶望です。涙が出て来ました。

 

 

「あーん。お父さん、お母さん、助けてよー。」

私は小さな声で泣き始めました。

 

「なっちゃん、泣かないでよー。」

「だって私、ここで死んじゃうかも。」

 

「私、お父さんを呼んでくる!」

 

「え?」

そうそう。考えてみれば、この町にアイトが見える人はもう一人いたのでした。

 

でも、アイトも飛べるとはいえ、そんなに高くは飛べません。だって、以前見た時だって、床から30cm程の所を飛んでいたから。この2mほどの垂直の護岸をどうやって登れば良いのでしょう。

 

「アイト、お願い。でもアイト、ここから出られるの?」

「だいじょうぶ!私に任せて!!」

 

そう言うとアイトは私の頭のてっぺんまで登って、「えい!」と気合を入れて、ぴょーんと飛び上がりました。

 

すると、何とか垂直の護岸を上がったところにある、50cm程の幅の、人が歩けるくらいの段差の所まで届きました。

 

「なっちゃん、待っててねー!」

アイトはそう言うと、その上の斜面をヨロヨロしながら登って、何とか上の道に出て飛んでいくのが見えました。

 

アイトが頼みの綱です。父に話してくれれば、すぐに助けに来てくれるでしょう。

『アイト、がんばって!』

 

でも、その時父がどこにいるのか全く見当もつきません。アイトだって、わからないでしょう。

父は営業職だったので、車でいろんなところに行っています。

 

いくらアイトが飛べるからと言って、高くも飛べないし、更にどこにいるかもわからない父を探すなんて。

 

確かに家で待っていたら、お仕事が終われば父は帰宅します。でも、父が毎日帰宅するのは、夜の10時とか11時とかみたいです。私は当時、父がお仕事から帰宅したのを見たことがありませんでした。だって、毎日私が寝てから帰宅していたみたいなので。

 

えー!そんな時間までここで立ってるなんて。そんなの無理!!怖いわ。

私は一人になって更に寂しくなってきました。

 

薄暗くなってきた空を見上げます。雨はまだ、しとしとと降り続いています。

 

ただでさえ、秋の日はつるべ落としという季節なのに、雨が降っていると更に早く日が暮れてしまいます。

 

『早くしないと暗くなっちゃう。アイト、お願い!早くお父さんを呼んできて!』

私はそう祈りながら、雨の中、川の中で葦に囲まれながら、空を見上げて祈っていました。

 

続きます。

 

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