ビジネスクラスは軽い朝飯つき。
パイナップル味のスパークリングウォーターは持参したやつ。
海側の席に座ったんだけど、海岸沿いを通過する頃はまだ外が暗くて何も見えなかったw。LAからは先頭車両と最後尾車両が逆になるので、LAに到着する前に逆側の席に移った。
LA到着前、ダウンタウンのビルに朝日が反射してた。
オックスナードを通過して、ヴェンチュラに差し掛かる頃からまた海がしばらく見える。
キャンプ場をいくつか通過したけど、キャンパーがかなり停まってて、その外でバーベキューやってた人々もいた。サンクスギビングにキャンプってのもいいね。
最初の朝飯を食べたのが5時頃だったので、9時過ぎたらまた腹が減ってきて、カフェカーに行ったらブラディメリーもあった。
ブレックファストサンドイッチとブラディメリー。
サンルイスオビスポには12時半頃到着。歩いてダウンタウンに向かったけど...
予想はしてたものの、マジで開いてる店がない。 ファーストフード店も閉まってて、開いてたのはドラッグストアと酒屋くらい。その後開いてるレストランを2〜3件見つけたけど、もちろん列ができてて1時間待ちとか。待たずに入れそうだった店も、予約済みですか?って聞かれて、してなくても入れそうだったけど、今日はこのメニューのみですって、サンクスギビングの定番コースメニュー。一人$65とか。でも私は軽く食べたかっただけだったので、諦めて酒屋に行ってペリエ買って、電車の駅に戻って自動販売機でクッキーを買った。
その昔、派遣で仕事してた会社の自動販売機で売ってたクッキー。朝飯にこれ食べてたな。
帰りの電車が来るまでにまだ1時間以上あったので、線路を跨ぐ歩道橋に上って...
駅前の写真撮ってみたり。
駅前のイタリアンレストランも開いてたけど、ここも待ってた人がいたし、多分サンクスギビングメニューしかないだろうと思って通過。
しばらく散歩してまた駅に戻ったら、品の良い女性が通りかかって、「電車はすぐ来るんですか?」って聞くので、私が乗るのは1時間後だけど、他にも来るかも、と答えた。そうしたら彼女は駅のチケットカウンターに行って訊いたようで、私が座ってたところに戻ってきて、30分後に上りの電車が到着すると言っていた。
そこから会話が始まった。彼女はイギリス人なんだけどキャンブリアに住んでて、アメリカ人の旦那様と一緒にサンクスギビングの食事をしに駅前のレストランに来た。車で来たんだけど、電車が大好きだから帰る前に見たいってことだった。昔はLA近辺のパシフィックパリセーズに住んでたんだけど、近所のマリブはハリウッドのセレブが多くて好きじゃなくて、LAから脱出しないならイギリスに帰るって言って旦那様を説得してキャンブリアに引っ越したんだって。 その旦那様も品の良い紳士なんだけど、彼はLAで仕事してたからしばらくは彼女だけキャンブリアにいたそう。彼女、72歳だって言ってたから、旦那様ももうリタイヤしてるんだろうね。
彼女は南アフリカやアフガニスタンにも住んでたことがあるって言ってた。何歳でアメリカに移住したのかは知らないけど、もっと若い頃にアメリカに来てたらPeace Corp(平和部隊)の隊員になってたかもって。
話してたら上りの電車が到着したんだけど、「私はミュージシャンだから、列車の汽笛が音楽に聞こえるわ。」って言うから何を演奏するのか訊いたら、ピアノだって。 それとオペラの歌手でもあるとか。
彼女、活き活きしててファッションセンスも良くて、話してて楽しかった。サンディエゴは好きだけど、LAはずっといたら疲れるとか、セントラルコーストの雰囲気が好きだとか、うんうん、私も同感!で、パソロブレスのヴァインヤードにある店によく行くんだけど、名前が思い出せないと言ってて、そこがとにかく気に入ってるとか。気になる〜。行ってみたい。
上りの電車が暫く停車してた間、彼女は写真を撮ったり乗務員と話したり。発車したら車掌に投げキスしてた。 その後彼女と旦那様も帰途に就くことになり、「あなたと出会えて良かったわ!」と言って、握手して頬にキスしてくれた。「またね。」って言って去った彼女...またどこかで会えるかな?パソロブレスにでも行ってみるか?
下りの電車は20分ほど遅れて到着。コーストスターライトは寝台車の一室を予約したんだ。 アムトラックには何度も乗ってるけど、寝台車はこれが初めて。それも、運よく海側の部屋だった。
コロナ以前はビジネスクラスやコーチクラスでも予約が取れれば食堂車で食事ができたけど(別料金)、9月に子供たちとコーストスターライトに乗った時、食堂車は食事が料金に含まれてる寝台車の乗客しか利用できないことになってた。 だから今回、サンクスギビングのディナーを車内で食べようってことにして、寝台車の予約をしたわけ。
沈む夕陽を見ながら...
ステーキにしようと思ってたんだけど、アペタイザーのロブスタークラブケーキが食べたかったので、白ワインを頼んで...
メインはサーモンにした。
デザートはチーズケーキで3コースディナー。
おひとり様が好きな私には最高なサンクスギビングディナー。 本当に身近な子供たちは別として、長時間他人と一緒にいると疲れちゃうしさ。
数年前までは、親友って呼んでた友達の家でサンクスギビングやクリスマスを過ごして、まるで気を遣うこともなく、違和感もなくて楽しかったけど、ある時点で彼女と私はそれぞれ別のステージに移動して、一緒に過ごすことがなくなった。私はそれが寂しいとか思うこともなく、ま、そんなもんだなって感じでまた次のステージに移る。同じようにして周りにいる人たちがどんどん変わって行く。デートする相手もw。なんて、最近浮いた話がないんだけど。
食べ終わってから自分の部屋に戻って、ドアを閉めて寝転んだ。いいな〜、これ。また寝台車に乗りたいな。
今回は片道8時間の電車で日帰り旅行。どこかに行きたいから電車に乗るんじゃなくて、電車に乗りたいから行く場所を探すって感じな私だからさ。
ところでこの旅、ビジネスクラスと寝台車利用したけど、払ったのはたったの$63。レストランのサンクスギビングディナーと同じくらいの値段。なんせポイントが貯まってたし、アップグレードのクーポンが一つあったから、それ利用したらこの金額になったわけ。