国内ラグビーの最高峰である『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』の序盤戦を振り返る企画の第3回。今回は現時点(1月22日現在)の順位1~4位のチームについて書きます。

 

 

4位は横浜キヤノンイーグルス。現時点では3勝1敗1分、16ポイント。初戦のスティーラーズ戦を勝ち切るとスピアーズとは引き分けに持ち込み、サンゴリアスとも接戦とここまで安定した戦いぶりを披露しています。FWとBKのバランスが良いですね。

 

リーグワン全チームの選手でおそらくもっとも注目されているであろうファフ・デクラーク。2019のW杯では南アフリカ代表として優勝の立役者になりました。日本のファンにもその鮮烈な活躍ぶりを見せつけましたが、イーグルスでもやはりその活躍が際立っています。世界トップクラスのプレーヤーらしい華麗な一挙手一投足は本当に魅力的です。プレーオフ進出まではひと山ふた山ありそうですが、その意味でも目が離せません。

 

3位はサントリー東京サンゴリアス。初戦ではスピアーズに敗れたものの、その後はイーグルス戦で多少競ったもののそのほかは安定した試合運びを見せており、4勝1敗、19ポイントを獲得しています。自慢のアタッキングラグビー健在なり、といったところでしょうか。

 

なかなか試合に出れない選手も多いほど選手層も非常に厚くて(毎年のように大物の大卒選手が加入しますしね。河瀬諒介など早速活躍していますが)、その意味では不調でも負けが込むことはないでしょうし、交流戦も好調をキープしてこのまま危なげなくプレーオフに進出しそうです。その視野には”王座奪還”の4文字しかないでしょう。

 

2位はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。開幕戦でサンゴリアスを撃破し、イーグルスとは引き分けたもののここまで4勝1分、20ポイントとワイルドナイツに肉薄しています。このチームの魅力は強力FW陣と高いトライ能力にあると思います。大型の外国人選手の迫力あるプレーも面白く、実際にHOのマルコム・マークスは安定していますし、日本人選手も負けじと生き生きとプレーしているように見えます。

 

BKも根塚洸雅は安定していますが、ルーキーの木田晴斗も出番を与えられると早速トライを量産。新人賞を獲得した金秀隆が出場できないほど控えの層が分厚いですね。トップリーグ最終年から連続でベスト4入り、今季は悲願の頂点も見えてきました。このまま一気に駆け上がり、日本ラグビー界に風穴を開けてほしいですね。

 

そして1位はパナソニック埼玉ワイルドナイツ。5勝負けなし、21ポイント。優勝候補最右翼であり、実際にその実力をしっかりと見せつけています。

 

序盤のブレイブルーパス、ブルーレヴス戦で接戦だったこともあり、ボーナスポイントは少なくやや本調子ではないのかも、と思わせられますが今年に入ってからは安定したゲーム運びを見せています。前半戦はやや受け身なものの、後半戦に逆転し突き放すという「負けない」戦い方とでもいうのでしょうか。見事としか言いようがありません。

 

日本代表選手も多く、経験値が豊富なためかリードされていても慌てずに戦局を伺っているようで、相手にとっては勝っていても気が抜けないので精神的にもしんどいでしょうね。連覇の可能性はかなり高いように思います。

 

本日から交流戦ですが、楽しみな顔合わせが続きますので引き続き楽しんでいければと思っています。

 


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