アニメ以外にテレビはあまり見ないのだが、「吉田類の酒場放浪記」と「魚が食べたい!-地魚さがして3000港-」は見逃さないように録画している。9月14日の「魚が食べたい」は香川県本島でシロギスとマナガツオ漁だった。漁師でないと食べられないマナガツオのお刺身を見てしまう。
関東ではあまり見かけないがマナガツオは関西では西京焼きでよく食べる、最高級魚の1つである。旨みの強い脂がたっぷり乗っており、身離れのよいふっくらとした身は焼いて真価を発揮する魚だと思っていた。「魚が食べたい」では、漁師さんの料理らしくやや厚めのお刺身になっていた。「鮮度がよくなければ食べられない」というマナガツオのお刺身の身は、透き通らず真っ白。身が全部脂な感じだった。釣らなければ食べられないといううたい文句に釣り人は弱い。
マナガツオは群れで回遊している魚で、日本では瀬戸内海で魚影が濃いようだ。水深200メートルくらいから表層近くまでにいるようで、産卵期は初夏。産卵期には水深10メートルくらいにまでのっこんでくるらしい。マナガツオを狙って出船している釣り船は見つからなかったが、タチウオ船やアジ船でごくごく稀に釣れるみたいだ。釣れるサイズはまちまちだが50センチ超えなんて、アジの仕掛けでよく上がったなという大物も。アジ船で混じるのは5月、6月みたいだ。
著者: へた釣り