「この話、信じられますか?」
●イ・ジュヨンさんロスの今振り返る2年前の魅力作
先日は『野球少女(야구소녀)』(チャ・ユテ監督)のイ・ジュヨンさん主演のドラマ『タイムズ(타임즈)』をご紹介しましたが、放送が終わってしまってしばらくロスの状況が続いています。イ・ジュヨンさんのあのなんともいえないクールな表情とえくぼのできる笑顔、鼻にかかった低い声が忘れられないですよね。(´ぅ_ ;`)
それで『野球少女』よりもずっと前に見ていたインディーズ映画ですが、イ・ジュヨンさん主演の『ナマズ(메기)』(イ・オクソプ監督)をご紹介してみようと思います。2019年末に観たと思いますが、いわゆる低予算の独立映画であり、コミカルでファンタジーも少し入って映像もきれいなので印象的でした。でもだからといって何かことが起こるというような話でもないために、特に紹介もしませんでしたが、しかし、この時に初めて見たイ・ジュヨンさんの演技がとても魅力的だったことが印象に残っています。あと、同棲しているボーイフレンドを演じるク・ギョファンさんも優しくて憎めない男として、最後のオチも含めて愛さざるを得なかったです。♪ヽ(´▽`)/
まあ、一言で少しずつおかしなエピソードがいくつかつなぎ合わされた変な映画であり、でも、それらは私たちの日常でも実は頻繁に起こっているような日常の失敗にまつわる話のような気がします。「疑いと信頼」が一つのテーマとなっているわけですが、題名が「ナマズ」であるようにこの映画の語り部は、病院の入院患者が置いていった水槽の中のナマズなのでした。
●人を疑うことが自らを不幸にするというメッセージ
ナマズが語り出す話がどのような話かといえば、たとえば、病院内のレントゲン室で職員の男女がこっそり愛し合っていたら、その姿が誰かによって撮影されてしまって、骨同士が交わっているレントゲン写真が病院の表に掲げられます。結果、次の日、職員たちが全員、それは自分の写真であると信じ込んで、それぞれの理由をつけて病院を欠勤するという事態になるのです。イ・ジュヨンさん演じるユニョンも、同棲しているボーイフレンドと自分の写真かもしれないとも思ったのですが、ムン・ソリさん演じる女性院長と共に「人を疑いの目でみることをやめよう」と決意します。
そのような事態は、同棲しているボーイフレンドのソンウォンにも起こって、ユニョンが自分に贈ってくれた大事な指輪を落としたと思っていたら、同僚が裸足でいる時に、たまたま足の指に指輪をはめているのを見たことで、それを失くした自分の指輪だと思い込んでしまいます。その後、疑いは続き、関係を悪くしながら何とかその指輪を手に入れるのですが、足の指にはめる指輪が手の指の指輪であるはずもなく、それは自分の指にはとうてい入りようもありませんでした。友人を疑って関係を気まずくしてしまった自らを責めるばかりです。
ある日、ボーイフレンドが同棲していたユニョンのアパートの地域が再開発地域に指定され、急いで引っ越さなければならなくなります。ソンウォンがいいアパートを見つけて、電話でユニョンを呼んでくれるのですが、ユニョンが電話しながらいわれたとおりに向かったら高い階段の上から、階下に転落しそうになります。それをボーイフレンドが自分を殺そうとしたのだと思い込んだユニョンは、階下にいたボーイフレンドに思い切り自転車をぶん投げてしまい、せっかくいつも二人乗りしていた自転車は大破してしまいます。
そのような話がずっと続くわけですが、最初から最後まで提示されるメッセージは、私たちが心のシンクホールに落ち込んでしまった場合、あがいてはそれをもっと掘るようなことをせずに、すぐにそこから抜け出すべきだ、ということでした。何のことはないメッセージかもしれませんが、私たちの日常のちょっとした狂いに気づかせてくれる、不思議なナマズの魔法を観るために、これもまたおススメです!ヾ(≧∇≦)〃♪
【あらすじ】 「人々はなぜ互いを疑うのだろう」――ここは「マリア愛の病院」。今日は恥ずかしいレントゲン写真1枚で病院がひっくり返りました!なんと!私を最も好んでくれる看護師のユニョンさんが、うわさの主人公は自分とボーイフレンドではないかと疑っています。果たしてユニョンさんはこの疑いから抜け出られるでしょうか?あ、紹介が遅れました。私はナマズです。
映画『ナマズ(메기)』(イ・オクソプ監督)予告編。
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