時間がないのに、あがきかパフォーマンスなのか。
新型コロナウイルス感染対策に関する特例として「調剤感染対策実施加算」(4点)の期限が今月末に迫っている。
今のところこれと言って動きはないように見えるが・・・。
水面下では厚生労働省と財務省とのせめぎあいがあったようだ。
ただ勝負は決まっている。
ない袖は振れないで押し切られ、昨日の閣議後、厚生労働大臣が「廃止」を告げた。
どうなるのかわからないが実費補助に切り替えるそうだ。
この貴重な4点に対して、日本薬剤師会が22日の定例記者会見で継続の要望書を出したようだ。
明らかに遅い。
日薬の会長は引き続き感染対策の必要性やワクチン接種への協力、地域住民への啓発などを評価して欲しいと訴えているようだ。
とりあえず薬局の報酬への評価なので感染対策が優先されると思う。
ワクチン接種への協力や地域住民への啓発は薬局の報酬加算とは別物じゃないかと思う。
さて、感染対策は薬局だけが頑張っているのだろうか。
最近では、どこの店でも消毒用アルコールの設置は当たり前になっている。
居酒屋やホテル、デパートなどでは検温の設備まで用意している。
薬局のアルコール消毒はどこに設置されているだろうか。
意外に入り口にはないように思う。
受付カウンターにあるならまだいい方だ。
患者の検温はしているだろうか。
あまり見たことがない。
居酒屋やホテルなどの方がよほどしっかりと感染対策を行っているように感じてしまう。
そして、頑張っている居酒屋やホテルなどには感染対策補助などない。
2020年度の概算医療費は42.2兆円で、対前年度比1.4兆円ダウンの▲3.2%だった。
これを単純に喜んではいられない。
なぜなら新型コロナウイルスに関する医療費は公費で賄われている。
となると医療費+アルファ(公費)となる。
限りある医療財源を少しでも取ろうとするのではなく、本当の意味で医療への貢献に対する評価として考えて欲しい。
9月23日の日経新聞に小さく「診療や介護報酬 特例打ち切りへ」の見出しが掲載されている。
23日の記事のネタは22日である。
これと時を同じくして日薬の会長の定例記者会見も22日である。
と、なると同時に打ち切りの情報と要望書の提出があったってことになる。
何だかズレているような気がする。
今さら、何を要望するのか。
感染予防にどんな効果があったのか。
何も示さないで「くれ、くれ」ではおぞましい。
新聞記事の小見出しには「コロナ患者非対応も加算 批判」とある。
皆さんはどう受け止めているのか?