胴体から引き抜いたメカボックスをいじろう!
※ここら辺から写真が飛び飛びになったりします
※グリスが手についてスマホ触りたくなかったんです
中古でもなく、使い込んだのでもなく、調子悪いわけでもない
なのにメカボをいじる訳
・海外製エアガンはスプリングがぶった切られている
・海外製エアガンは汚い(?)グリスがべったり盛られている
・海外製エアガンは軸受けやシムが低品質でぶれぶれ
・海外製エアガンはモーターが出所不明で安定性が不安
※ここまで 激安 海外製の個人イメージ
・バッテリーをタミヤコネクタからTコネクタに変更
・配線の高効率化(ついでにバッテリー格納部を前方から後方に変更)
・FETと物理ヒューズを取り付け安全対策
・とりあえず仕組みを見たい
ここらへんの理由によりバラしたいってことです
そんなんでやっていきます
まずはメカボの上にくっついてるボルトカバーを外します
上部2箇所のネジを外した後、ボルトカバーのスライド用バネを外す
バネとネジ紛失に注意
写真の構成とか何も考えてないのがわかりますね
メカボの外についている各セレクタースイッチ系のやつを外していきます
まずは左側(ノズル側を前方、モーター側を後方として見た時の左側面)
部品には、貼りなおせるセロハンテープ(粘着力弱)を貼って油性ペンで覚書してます
ネジとバネが多いので失くさないよう気をつけましょ
スイッチ外した後、□の部分(セレクターの棒が突っ込まれている穴)を引っこ抜きますが
めっちゃ引っかかって抜けずらく、力を入れすぎると折れ曲がるのでいい塩梅で抜こう
逆側にも似たようなセレクタースイッチがあるので外します
ここの部品もひとまとめで保管してなくさないように気をつけよう
こちらもスイッチを外した後、□の部分(トリガーの棒が突っ込まれている穴)を抜きます
すんなり抜けます
これでようやくメカボックス本体を分解できるようになりました
まずはスプリングを外します
でっかくて太いマイナスドライバーですが、小さいマイナスドライバーでがんばりました
カバーを外すとスプリングガイドが出てくるので6mm六角レンチで
押し込んでから90度回転させるとスプリングが取り出せます
海外製は日本の法律内に収まるよう初速を落とすためスプリングカットすることが多い
という情報を目にしていましたが、このスプリングは大丈夫そうでした
下手にスプリング変更すると初速が上がりすぎたり下がりすぎたりするのでこのまま使用
はい、ようやくメカボをバラす時間
ネジは3種類(短い平ネジ3本、長い平ネジ4本、丸ネジ3本)があるので気をつける
御開帳
想像してた「汚い」って感じではなかったけれど
グリスの量が意味わかんない&固着(?)してる
特にピストンのグリスおおすぎん?こんなもん?
ラックギアは最後の一枚が金属でそれ以外は樹脂(プラ?素材よくわからない)
モーター変えるので、とりあえず1枚カットして再利用
写真撮ってなかったので書くだけになりますが、ピストンは後方吸気型でピストンヘッドは8穴
たぶん吸気口は4~6がいいと思う ※個人的感想
後方吸気の気密性については、ベスト状態がどのくらいの抵抗なのかわかりませんが
このピストンはマジですっかすか(一切の抵抗無し)だったため
ピストンヘッドのOリングも新品(国産)に変更します
後の工程になりますが、洗浄、グリス塗布後に抵抗の変化を確認したら
かなりスカスカだけど多少は抵抗を感じる程度に変化しました
そんでギア周り
左から
ベベルギア、スパーギア、セクターギア
ギアはグリスで汚いけど破損やなめってたり変なバリはないので洗ってそのまま使う
モーターと逆転防止ラッチとタペットプレート
モーターは変更
逆転防止ラッチはそのまま使用するけどバネの突っ張りが弱いらしいのでちょい加工で使用
タペットプレートは歪みもないのでそのまま使用(すると思ってたけど後に加工)
モーターは東京マルイさんのEG1000Sを使用
そこらへんに放り込んであったオモチャをバッキバキに分解して電池ボックスを取り出し
慣らし運転をしておきます
単三電池3本を使い15分ほど放置してましたが、びっくりするほど熱くなったので
送風機等で冷やしながらやりましょう・・・
電池ボックスはスイッチ付きのをホームセンターや通販で買ったほうがいいと思います
ざっくりその他
ここは基本再利用
スイッチはぶっちゃけ質がかなり悪いらしいです
気になる人はオムロンで同じの(画像のは中華がオムロンのを完全にパクったもの)あるんで
型番を調べて変更するもよし(どっかのブログで型番書いてあったけどメモってない)
スイッチは今回再利用する(そもそも通電ほとんどさせてないので焼けは無し)けど
FETを組み込むため配線を信号線に変更して使用する
諸々を取り除いたあとのメカボックス
グリスの量が均一じゃなく、各所でバリが酷い以外は思っていた以上に汚くない
なお、懸念していた軸受け(8mm)については金属製のモノががっちがっちに接着されてた
しっかり固定され、軸受け自体も変な歪みやバリ等なかったのでこのまま使用できます
各部品をバラし終えたらグリスを綺麗に取り除く
パーツクリーナーとかあればいいんですが、我が家になかったので中性洗剤でやりました
ジョイ(弱アルカリ性)が一般的みたいですが、キュキュット(弱酸性)を使用
ごしごしした後すぐに洗い流して水分一滴残らず拭き取るので変わらないでしょう
がっはっは
キレイキレイ
ギア各溝のグリスは歯ブラシで取りきれなかったので、爪楊枝ですべてこそぎ落としました
念には念をということで、眼鏡の超音波洗浄機に中性洗剤入れて3度洗いした
ここまで来てようやく前半終了ってところでございましょう
続きましてはワタクシこと初心者が全く未知の領域
シム調整でございます
なお、箱出し状態時に使用されていたシムはこんな感じ
クソにもほどがあるぜ?ってくらい歪み、バリが酷い
こんなんメカボえぐってしまうやん
シムはライラクスさんの「PROMETHEUS シムセット」を用意していたのでそちらを使用します
そんで
ポン!
いやー、写真が一切ありませんでしたビックリです
仮組(配線未着手)が終わったところまで行きました
シム調整後、セクターギアの高さが変わったためタペットプレートと干渉するようになり
タペットプレートのおしり(?)部分を1mm近く削って薄く加工しました うろ覚え
モーターにシール巻いてるのは、メカボの作りがあまく全然固定されずグラグラだったので
とりあえず厚みをつけて固定しようという試みです
0.6mmほど厚くしたけどまだグラグラしてます
メカボ本体からテープ巻いたほうが固定できそうだけど熱持つのでもういいやってなった感じ
肝心のシム調整については、需要がある気がしないけど別記事でまとめようかと思ってます
つーか誰も見とらんしな
ちなみに、箱出し時と調整後のシムは以下のようになりました。
箱出し |
|
上 |
下 |
ベベルギア |
0.2mm |
0.2mm |
スパーギア |
0.2mm |
0.2mm |
セクターギア |
0.2mm |
0.4mm |
調整後 |
|
上 |
下 |
ベベルギア |
0.1mm |
0.5mm |
スパーギア |
0.1mm |
0.6mm |
セクターギア |
0.5mm |
0.7mm |
この状態で撃てるのか非常に心配だったので本体にぶち込んで動作確認
初速 88.8~89.4 m/s、サイクル 14.6 毎秒 くらいで安定してます
フルオート時には気持ち初速上がってるけど気にするほどでもないんじゃなかろうか
HOPはかかってないと思う(確認すらしてない)
いい感じ
ということで次は配線周り
はいドン
信号線が黄色くなりました
ここで第一の致命的失敗
FET組み込む場合、信号線は効率なんかどうでもよく通電さえすりゃ問題ない箇所なんですが
なんとなく家にあった配線でも使おーくらいで
外径2.5mm、伸線0.8mm くらいのものを使用
太すぎです
配線の取り回しとしては未加工の状態とほぼ変わらないので特段問題はなかったんですが
後にFETの信号線をぶっさすところに伸線が入らないw
最終的には半田で固めて押し込んで引っ張ってとかめっちゃ強引に対処しましたが
穴の直径と伸線の直径が全く一緒っぽかったです
今回使用したFET(MOSFET)はかなりメジャーなやつなので気をつけましょう
細い配線にすればメカボ内の取り回しも楽になるはずです
(画像の黄色い線も収縮チューブ使ったりして結構気を使いました)
配線の長さを決めるため、各部品の配置位置を決めました
FETとヒューズの場所は結構余裕がありますが
バッテリーの部分はかなりタイトになります
高さ1.6cmがギリギリ
家にあるバッテリーが格納できることは確認できたのでここに決めた!
そんなんでまず信号線をぶった切ります
気持ちちょい長めにしました
使用するFETとヒューズ
上:XCORTECHさんのMOSFET
下:自動車用(?)のミニ平型端子20Aのヒューズ と今回使用していく潤工社さんの配線
ここから半田、配線との格闘
二十数年ぶりの対決
うまくいくはずもない
今にでも外れそうなはんだ付け
ちなみに失敗してヒューズひとつダメにしました(加熱しすぎてドロドロに溶けた)
そしてドン
配線さす向き間違えてる
前述した通り、黄色の配線(信号線)がMOSFETの穴に入らず
イライラして4日間くらい放置とかしてました
ちなみにこの時点でMOSFET壊れたと思い込んでます
※はんだ付けする部分を脱脂するどころか素手でめっちゃ触ってたのではんだが乗らない
※はんだごての熱が一部にしかたまらず、めっちゃ基盤を熱したので壊れたなって
そして第二の致命的失敗
モーターの端子折ったゼ☆
写真無いんですが、モーターとの接続用に
イーグル模型さんのガンモーターコネクター(平形コネクターの110型)ってのを使った
まず、個体差なのかどうかわかりませんが、刺さらない
端子の横部分がモーターの軸(青い樹脂の部分)に引っかかります
なのでモーター側をちょっと削ったりしてぐりぐり押し込んでみたところ
ぽっきり折れました
心もぽっきり折れました
これはもうどうにもならないのでいろいろ悩んだ上、モーターのネジに挟むしかないと
そんなこんなありましてO型端子をamazonで購入
U型にカット
モーターのネジを緩めるのもメカボ分解してモーター取り出さなきゃいけないという苦行
めんどくささ満天お嬢様
はいドン!
プラスとマイナスが対角線上ではなく横並びになってる異様な光景
ちなみにO型端子をかしめる向きも間違ってます ※結構致命的なのが後に判明するがそのまま
バッテリーのTコネ配線もいつの間にか終わってますね
そんなこんなで、普通にメンテしたりしてる人からしたらありえない状態の配線完了
FETの基盤壊れた?&モーターの接続これでいいんか?って思いこんでる状態
壊れてても仕方ないなー爆発はさすがにしないよなーとびくびくしながら組み込み
撃ってみた
動きましたわー!
配線変更前と変化無し
よかった
と、そんなこんなありましたが
はじめてのメカボックスいじりはとりあえず終わり
シム調整を丸一日あれが違うこれも違うとやってたり
いらいらして放置したり呆然として放置したりでかなり時間かかりました
メカボックス関係で買ったモノ一覧
※今後もメンテナンス等で使う消耗品・汎用品は除く
※2023/02/18時点のamazon価格
・LayLax (ライラクス) PROMETHEUS シムセット エアガン用アクセサリー 550円
・東京マルイ No.112 EG-1000Sモーター 3,754円
・XCORTECH XET304μ MOSFET 1,250円
・ORGA SUS420 8mm 高精度 軸受け 従来電動ガン用 ORGA-SB8 1,540円 ※未使用
・AS326PR 電動ガンピストンヘッド用 Oリング 2.62mm線径 (NBRゴム 硬度70° (5個)) 616円
・エルパ (ELPA) 丸端子 14.4mm 15個入 圧着端子 配線 R2-3.5 PS-060H 170円
合計で大体7,880円
その他に除外したものとしては
はんだ、はんだごて、こて台、接着剤、東京マルイのグリス、潤工社の配線、熱圧縮チューブ、
ヒューズ、Tコネ端子、平形端子、その他工具
この中では潤工社の配線とはんだセットが高かった
ようやく終わりを迎えた
そんな気がしているだろう
もうちょっと続くんじゃ