このブログは弁護士&1級FP・CFP(お金の専門家)で,高齢化問題に興味があるFPBが書いています。
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皆さんこんにちは。FPベンゴシです。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、皆さんこの絵は見たことございますでしょ?ルビン之壷とか、ルビンの杯とか呼ばれています。
ルビンの壷

みなさんは、壷が強く見えますか、それとも人が強く見えますか?
また、左右ではどう違いますか?

私は人の顔が強くて、なかなか壷に見えません。

つぎの写真はいかが?
左右又は正面

正面に見える人! パー
横向きに見える人!パー

妖怪

うん! それが正しい!(゚Д゚;) さすが子どもは真っ直ぐ来るね・・・

さて、この人の写真は、昨年12月22日の認知症サポーター養成講座の途中で見てもらったのですが、参加者31人のうち、殆どが横向きに感じるって、手を上げていました。
(私は正面だと思うんですよねぇ~)

次はこれ。
エーデルソン

これ、A地点とB地点のタイルは同じ色なんです!

どう頑張っても同じ色に見えません!!(*`д´)ノチキショ!!!

でも、周囲を少しずつ隠していって、AとBのタイルだ,を残すと同じ色なんですよ。



最後はこれです。

犬たち


これ、同じ犬に見えますか?

みえないっすよね~ 

これは、違う犬です。( TДT)ゴメンヨー


さて、何が言いたいのかと言いますと、

ことほど左様に、
人の認識、見え方ってのはあやふや、といいますか、
騙されるといいますか、
人と同じように見えている保証なんてなさそうだ、

ということを感じていただこうということなのです。
脳や目が正常であっても、見え方が違ったり、認識も違うのです。

 認知症は、アルツハイマー病などによって、脳が萎縮したり、脳組織が破壊されることによって生じます。

 認知症の方には、人の見当識障害が生じることがあります。家族や周囲の人たちを認識できないのです。

 それは、認知症によって、そもそも人の顔を認識できていないということがあるからなのです。

 次の図は、認知症の方が左側の図形を模写したものです。

ゲシュタルト崩壊

 図の説明のように、認知症の方は、形などを一つのまとまりとして全体を認識できない状態になることがあります。
 そのために、人の顔も、目、鼻、口、眉毛、髪、という感じに、別々に認識し、顔を全体として認識できないのです。
 それで、人の顔がわからなくなります。
 
 親が子である自分の顔をわからなくなったら悲しいですが、

 そんなときに、忘れたの?とか、子どもの顔もわかんなくなったの?なんて責めないでください。
 ご本人には、見えていないんです。
 
 認知症の理屈っぽい話しなんですが、
 でも、そこがわかれば、こちらも何となく受け入れられませんか。

 見えていないなら、説明して声でわかってもらうとか、ほかにできることを考えましょう。
 
ちなみに、ゲシュタルト崩壊という言葉については、次のとおりです。

本来は全体を認識する能力が低下することを表現する心理学用語。ゲシュタルトはドイツ語で「形態・姿」というまとまりのある構造を意味する。姿かたちが壊れ、個々の構成部品に切り離されて認識されてしまう現象全般のことをゲシュタルト心理学ではこのように呼ぶ(知恵蔵2104より)



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