2025年1月に2週間強、マレーシアとシンガポールに行ってきた。
今回は両国とも初めての訪問であり、家族と共に「ワーケーション」を過ごした。
※ワーケーションとは:「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語。英語圏の主要メディアは「workcation」と綴る。観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。
「旅は偉大な経験学習の場」であり、「未知の状況」であり、「新奇の挑戦」である。
昨年(2024年1月)にも同様に家族でタイ(チェンマイとバンコク)にてワーケーションを過ごし、その際の総括として以下のコメントで締めくくっている:
▼2024年のタイの体験記はコチラ▼
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組織人事コンサルタントの仕事に従事しているわたしは、今回の旅行で内面の旅も深まるであろうから、そうした旅のお供にということで、ボリュームは少ないが何度も読み返すことになるかもしれない文庫を2冊持参した。
1冊は富や知恵や成功や宇宙の法則に関して書かれたもの、
もう1冊はマルクス・アウレリウスの自省録である。
これまで積ん読状態になっていた山から2冊ピックアップしたのだが、我ながらナイスチョイスだと思った。両方とも飛行機や夜行列車の移動時間に欠かせないものとなった。
旅という「偉大な経験学習の場」という外部環境に身を置いたこと、これら内省や内観を深めるための書物を持参したことで、わたし自身のより一層の言語化が促進された。
そのうちの一つが、
「わたしにとってマネジメントの定義は、『未知の状況で道を切り拓くこと』です。」
そしてわたしは、あるいはわたしたちは
「各種人財アセスメントの手法を用いて、人と組織の持てるパフォーマンスを最大化する仕組みを構築します。」
幸せはいつも、自分の心が決める。
わたしはもう十分に幸せで、これ以上望むものは何もない。
では限られた残りの人生で、わたしの魂は何を求めているのか。
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さて、
わたしの中で、昨年の上記の問いに対して「一定の言語化」が進んだため、今年もこうして「原体験の体験記」をしたためる次第である。
限られた残りの人生で、「わたしの魂」は何を求めているのか。
目次:
01【未知の状況、新奇の挑戦】
02【海外移住、マレーシア移住の可能性】
03【Will/Can/Mustのフレームワークを用いて「自分を知る」】
04【人が好き、人との出会い】
05【脳内でイメージできることをSMARTに言語化する】
06【日本、世界、海外、差異、ビジネス】
07【マネジメントへの挑戦~人は何のために生きるのか】
01【未知の状況、新奇の挑戦】
わたしは「世界のMJ」と名乗り(自称し?)、人生のとある期間に妻と二人で2年間の世界2周をした。その際に66ヵ国を訪問した。
それも含め、これまでに80近い国を訪れているが、実は日本から身近な東南アジアの国々であるマレーシアとシンガポールの訪問は初めてであった。
マレーシアは14年連続、日本人が移住したい国1位であったこと、昨今は「教育移住」も日本においてある程度さかんであることから、そうした観点にも興味があって今回の訪問を決めた次第である。
ともあれ、東南アジアであろうが、ヨーロッパであろうが、南米であろうが、アフリカであろうが、未知の場所への訪問は腰が重くなる。
■「めんどくさい」
■「行ったことがある場所、やったことがあることでラクしたい」
というコンフォートゾーン(安心領域)へ引き戻される闘いが生じる。
未知の状況はイライラするしギスギスすることもある。
「だからこそ」
未知の状況、新奇の挑戦をせねばならないと、わたしは考える。
今回、拙宅は家人の強い要望もあり、
「5つ星ホテル」を泊まり歩く
という(わたしにとっては)修行にもチャレンジした。
マレーシアは家賃やガソリン代が安く、したがいホテル代も世界諸国に比べると安価で泊まれる。なのでそういった意味ではコスパの良い「投資」である。
わたしは元来、根がバックパッカーの旅人ゆえ、これまで高級ホテルにはほとんど興味はなかったので、「未知の状況」と接点を持つという意味では大変貴重な経験ができた。
家人に大変感謝である。ありがとうございます。
02【海外移住、マレーシア移住の可能性】
帰国直後は、「マレーシア移住はなさそうだな」という結論であった。
これはマレーシアがどうこうではなく、拙宅にとっては「マレーシア(完全)移住」は意味が薄い、目的が明確ではない、ということである。
具体的な理由としては
■マレーシアには「MM2H」という移住用のビザがあるが、最近基準が大幅に厳しくなったこと
■そもそも「教育移住」による子女の教育環境の整備を拙宅は強く求めていないこと
などが挙げられる。
子女にとって「最高の教育環境」とは、
「親からの教育」であるとわたしは考えている。
そうした意味では、拙宅にとってはこうして親のワーケーションに付き合い、
■両親に諸外国に連れていかれ、いろんなものやことに触れること
■そこで親子で様々な対話をすること
■ほんの少しでも日本人以外の人と接点を持つこと
教育環境としてはそれで充分であると
わたしは考える。
まして、新奇の挑戦は、対象が何であっても大変なストレスがかかる。
それは拙宅にとって決して幸せとは言えない。
であるならば、移住するならば
夫婦二人とも好きな国、
そしてわたしが今後のビジネス展開をガチで考えている国、
■やはり「タイ」
かな~と。もし移住するとするなら。
「タイ」は拙宅にとって複数の意味を持ち、明確な目的を持つ国である。
■夫婦二人とも何度も訪れるくらい好き
■観光資源が豊富で、観光好きにはたまらん
■MJの友人知人が多数いる国
■MJは今後、ガチでタイでも(香港でも)人材育成ビジネスを展開したいと思っている
それとて、今回マレーシアとシンガポールという未知の国に初めて訪れたことで、改めて確信に至ることができた。
やはり人生には「未知の状況、新奇の挑戦」が継続的に必要なのだ。
いっぽう、帰国してから日が経つにつれ、
マレーシアで過ごした日々がじわじわと魅力を増してくる。
それには色々と理由がある。
日本円がいかに弱くなったといっても、
やはり高級ホテルにコスパ抜群で宿泊できるのはありがたい。
料理もおいしく、人もやさしくてあたたかい。
今回はクアラルンプールとマラッカしか行っていないため、海のリゾートも体験したい。
というわけで、
拙宅にとっては「また訪れたい国」の一つになったのがマレーシアである。
03【Will/Can/Mustのフレームワークを用いて「自分を知る」】
当方はコンサルティングのクライアント(主にエグゼクティブ対象)や受講生、部下に「唯一無二性シート」というワークシートを提供し、自己棚卸の支援をしている。
ただ、そのシートは極めて深度の深い内観も必要とするため、適切なコーチングのもとでないとなかなか機能しづらい。
それもあって、元々その「唯一無二性シート」は大きく展開することを目的としていたものではなかったが、
今後のビジネス展開を踏まえ、
Will/Can/Mustで自己棚卸をもっと身近に進めるワークを
この「ワーケーション」中に開発した。
なお、わたしにとってのWill/Can/Mustは以下のとおりである:
Will(本心から求めているもの、こと):湘南ナチュラルライフ
Can(できるもの、こと):人材育成ビジネス
Must(やらねばならないもの、こと):世界旅
→Will(Want):湘南ナチュラルライフ(江ノ島を中心に自然体を愛するナチュラリスト)
→Can:人材育成ビジネス(マネジメント人材の伴走型育成で自律型人材へ)
→Must:世界旅(未知、新奇の挑戦、2027年までに世界3周、100ヵ国訪問達成)
わたしにとって「Can」は人材育成ビジネスである。
これは「本氣の趣味」であり、この領域においては誰にも負けたくないと思っている。
わたしにとって「世界旅」はMustである。
わたしは「世界のMJ」であり、そのことが人材育成ビジネスの伸張にも大いに役立っている。
「未知への挑戦」というのは、
いつも負荷がかかる。
いつまでも若いつもりでいても、
だんだんと「未知への挑戦」はおっくうになってくる。
それが人間というものである。
駄菓子菓子
だからこそわたしは、これからも旅を続けなければならない。
それが、わたしが「世界のMJ」であることの最大の理由である。
というわけでわたしは、ここに宣言する。
■2029年度:5年以内に生涯訪問国数を100ヵ国突破する
■2027年度:3年以内にもう一度、今度は夫婦ではなく家族で世界一周する(世界3周目)
■2026年度:2年以内に日本以外の国でも人材育成ビジネスを展開する(まずは香港とタイ)
■2025年度:1年以内にファーストクラスに搭乗する/1年以内に商業出版を実現する(みなさんぜひ買ってください)
このMustは苦しくもあり、楽しくもあり、
だからこそわたしの人生を豊かにしてくれるだろう。
わたしのwillは、自然を愛する自然体のナチュラリストである。
海や山、自然をこよなく愛している。
本当は、一人で海でぼ~っとしていたい。
駄菓子菓子
それだけでは人生に彩りは生まれない。
わたしがCanとMustをしっかり体現することにより、
わたしのwillはより一層かがやきを増すのである。
この、
Will
Can
Must
が重なり合うところに、
自らの「唯一無二性」を定める。
そのことは、誰においても至上の最高善である
「わたしらしく 楽しく 幸せに生きる」
をこのうえなくサポートしてくれるであろう。
04【人が好き、人との出会い】
わたしは10数年前に世界旅行をしている際につくった名刺に
「人が好き、人との出会い」
と記載していた。
年月を経てその中身は変容したものの、
やはり本質のところでは変わらない氣がする。
昨年のタイでのワーケーションではそれぞれチェンマイとバンコクに在住する旧知の友人と再会することができたが、マレーシアとシンガポールには今回はそうした友人・知人はいなかった。
しかし、本当に偶然、
わたしが以前よりお世話になっている旧知の方から
「自分も今クアラルンプールに来ています」
という連絡をいただき、急遽お会いすることができた。
短い時間ではあったが、やはり異国での再会は良い。
対話に深みと広がりが生まれる。
再会も良いし、新たな出会いも良い。
それもあり、わたしはこれからも「旅」を続けるだろう。
Mustである「旅」を続けることは、私のCanにもwillにもより一層の豊饒さをもたらしてくれるであろうと確信している。
人生は旅であり、旅は人生である。
05【脳内でイメージできることをSMARTに言語化する】
未知の旅、未知の経験は、
脳内の既存の枠組みを取り外してくれる。
そして新しい価値観や視座、視野を
プレゼントしてくれる。
昨年のタイでのワーケーション時に、
もともとバックパッカー的な着想(それがいいとか悪いの意味ではない)のわたしは、
家人のチョイスのおかげでテラス・プール付きのホテルに宿泊できた。
そして、
日本の国力が落ちた今でも、相対的にタイのほうがQOL(クオリティオブライフ)が高い生活が送れること、
都心のワンルーム以下の家賃でバンコクでプール付き・トレーニングルーム付きのレジデンスに住むことは十分可能ということを知った。
今回のワーケーションでは家人の強い要望もあり、「5つ星ホテル」を泊まり歩くという(わたしにとっては)修行にもチャレンジした。
その経験は、
わたしのゴリゴリに凝り固まった脳内のイメージを大きく刷新してくれた。
望んでいるかどうかは別にして、
「プール付きのレジデンスに住んでみたい」
あるいは
「短期間でもいいので海外に在住経験をしてみたい」
と思えば、
いくらでも実現できる。
それは、
「脳内で具体的にイメージできる」
ということである。
「自分には到底できない」
というのは単なる決めつけである。
見もしないで聴きもしないで動きもしないで、
勝手に「どうせ自分には無理だ」と決めつけてい|るだけである。
この世界には
無限の可能性と、
無限の富があふれている。
一方、脳内で具体的にイメージできること、
思い描いたことしか実現しない。
そのことを知るためにも、やはり遠い所への旅、そして誰かとの対話は、
自らの世界を、あるいは世界観を広げるという意味で欠かせない。
06【日本、世界、海外、差異、ビジネス】
本項では、現在の日本国が置かれている状況について仔細を連ねることは控える。
しかし、それは「今いる場所」をいったん離れてみて、俯瞰したり比較したりすることによって理解が深まることだけは書き記しておく。
今回、マレーシアとシンガポールを旅行するにあたり事前に色々とネットで調べたが、日本円がどんどん弱くなっていることを強く実感せざるを得ない。
ビジネスにおいて、
「差異」
を知ることは要諦である。
ビジネスは「ない」ところに「ある」もの・ことを届けるということである。
過度に置かれた状況を悲観する必要はないと、わたしは考える。
07【マネジメントへの挑戦~人は何のために生きるのか】
本体験記も、これが最終項である。
わたしが今世において果たすべき
重要な役割の一つは
「マネジメント人材を育成するコンサルタント」
である。
ここ数年は、企業の経営幹部向けに伴走型の人材育成を実施するコンサルティングサービスを主に手掛けている。
「人は何のために生きるのか?」
というのは、古今東西の哲学における至上命題の一つである。
わたしに関して言えば、すでにわたしの中で答えは出ている。
人は、何のために生きるのか?
人は、
「学ぶため」に
生きている。
以 上