日々是花粉症
一ヶ月ぶりの更新か?
新しい試みがあり、これからが本番だというのに、既に疲れ果てている。
その上、花粉症で、寝不足気味。
体ダルダルで、ビタミン剤を飲もうがどうしようが、「ファイトいっばつ!」とはならない。
花粉は、毎年ヒノキに反応するのだけど、今年はスギにも反応して散々だった。
やっと落ち着いたかと思っていたら、一週間前から鼻水がツツーと流れる。
目もやたら痒い。
なんだ?なんだ?と、まわりに聞くと、5月はイネよ、と言う。
ついに、イネにまで反応し出したのか・・・
馴染みのお客も、今年はあかんわ、と情けなく言う。
大工をしている知人は、ごく軽い花粉症なのだが、今年は中途半端ではないと。
現場は花粉と木粉が混ざり合って、そ奴らが容赦なく攻撃してくる。
もう仕事どころではないと言う。
確かに僕も仕事どころではない。
仕事を疎かにしている訳ではないが、「仕事なんてやってられるかい」と、ぼやいてしまう。
そんな所へギターリペア工房の知人がやって来た。
涙目、鼻声でフガフガの僕を見て、長年の酷い花粉症から脱した方法を伝授致そうと。
薬やサプリではなく、食事で体質を変えたのだと言う。
基本は低温調理というものだそうだ。
土鍋に水を張り、旬の野菜と鶏の手羽を放り込んで、コトコトと弱火で煮る。豆腐なぞも良い。
野菜は無農薬、鶏も良い環境で育った鶏(それはどんな鶏か?)を、選ぶようにと。
80℃になったら、それを20分程キープする。沸騰させてはいけない。
どうやってそこに辿り着いたのかは聞きそびれたが、ワンシーズン殆ど毎晩それを食したらしい。
食し出して、僅か数日で鼻が楽になり出したと。
偶然、何かが重なったのかも知れないが、兎も角、それ以来花粉症が治ったと言う。
今は、一年を通してそうして作った鍋料理を食べていると。
何だか時間が掛かりそうだ。
まあしかし、ものは試しだ、作ってみたい。
自宅に帰り、家内に「オイラは低温調理鍋なるもので、花粉症を治す!」と天を指さし宣言した。
家内はフッと笑った。
と、ここで気づいた事がある。
知人宅はIHで温度設定が出来る。
うちはガスコンロ。そんなしゃれた機能はついていない。
鍋に温度計を突っ込み、ずっと見張っていないといけない。
はやくも家内に宣言した事を後悔し出している。
先ほどの家内の不敵な「フッ」は、そう言う事か。
都合の悪い事は瞬時に無かった事にする僕。
翌朝には、すっかり鍋料理の事も忘れていた。
ところが、夜帰宅すると、家内がその鍋を作ってくれていた。
いやあ、「感謝」である。
どのくらい時間が掛かった?と聞くと、一時間は掛からないけど、続けるのは難しいと。
肝心の鍋は、予想以上に美味しい。
手羽は驚くほど柔らかく、野菜もいつもにはない旨味がある。
殆ど灰汁も出ない。不思議だ。
僕はポン酢につけて食べた。
数日食べたが、僕の花粉症に変化はみられなかった。
少なくともワンシーズンは試してみないと分からないと思うが、
家内に負担も掛けられないし、かと言って、仕事から戻りコトコトと作るのも辛い。
何か、現実的で自分にあった治療法を見つけたいと、今年は切に思う。
話は思い切り変わるが、先日自宅や店附近で、ツバメが5、6羽、飛び交っているのを見た。
去年は2羽見たと思う。
少し増えてきたのか?そうだと嬉しい。
ツバメを見ない夏は、どこか寂しくていけない。
実はうるさいほどのセミの鳴き声やカエルの鳴き声も好きだ。
うだうだバテながらも夏は大好きだ。
限りなく単純で、アハアハと笑いながら遊び回っていた少年時代の思い出は、やはり夏が多い。
ツバメ、セミ、カエルなどはそう言った少年時代の思い出を呼び起こす。
これから、じめっとした梅雨が待っているけど、田んぼに水が入ると、何だか楽しくなる。
その内、花粉症も休戦状態になるだろう。
さて、今日も目薬と点鼻薬を握りしめて、仕事に行くか。