結城と美香は、また、扉を叩きはじめた。
そして、叩き続けた。
二人は、まわりの迷惑なんて 関係なくなっていた。
美香は、何度も陽子の名前を読んだ。
“美香?”美香は、突然、後ろから名前を呼ばれた。
美香が振り替えると、後ろに陽子が少し笑いながら、
コンビニの袋を持って、立っていた。
陽子が話出した。
“やっぱり美香だ。帰ってくる時にアパートの下から見て、
部屋をドンドンされているから、凄く怖かったんだよ。美香でよかった~。
でも、なんで、ここにいるの?”
“えっ、昨日のことが心配で、来たんだよ。お店にも来なかったし…”
“そっかー ごめんね、心配かけちゃったんだー、ごめんねー”
美香は、違和感を感じだした。
陽子は、いつもより話し方がゆっくりで、穏やかだ。
でも、話していても、どこか、上滑りな感じだ。
それに、陽子の視線が全然動いていない。
“トシは?”結城が口を挟む。
“いるよ、中に…。もう、動・い・て・い・な・い・け・ど…”
陽子がゆっくりと、一点を見ながら、淡々と話した。
【happy?(43) 終わり】
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