私は,仕事に限らず,短期間で同様のことが続く傾向がある人生です。
最近,ここ数ヶ月は,和解成立がめちゃくちゃ多かったです。
一口に和解といっても,内容は色々です。
勝ちに等しい和解,これなら悪くはないという和解,リスクを考えるとしょうがないかという和解,実に無念な和解など。
一般に,裁判は,3分の1くらいが和解で終わるといわれます。
ただ,私が受任した案件は正確に計算したことはないですが,もっと圧倒的に多い割合で,和解で終わっていると思います。
この数ヶ月で,それがさらに上がった。
私は,勝ちに拘り,かなりとことん戦う,ある意味しつこいくらいやりますが,その結果としての着地点は,割と和解になるのです。
それは,回収可能性も含めて,色々な意味でのリスク回避という一番の動機といえます。
裁判官は決して認めないでしょうし,パラレルワールドを経験できるわけではないので確認不可能ですが,裁判官が和解を強く勧める場合に,これを蹴った方が辛い判決を食らうということも,経験上感覚的にはある気がしています。
また,勝負が決したということで,わずかに妥協して,和解ということもしばしばあります。
さて,和解のタイミングとして,多いのは尋問まで終わった段階です。
最近改めて思ったのは,和解という観点でもやっぱ反対尋問って重要だよなと。
とある案件,尋問前の期日に裁判から和解の打診があった際には,かなり相手に譲歩することを示唆するような話でした。
ところが,尋問期日で,相手方本人がボロボロになりました。
それで,傍目からも明らかに相手方本人はすっかり意気消沈,戦意喪失。
裁判官も,ほぼほぼこちらの主張通りの和解を提示して,相手もこれで嫌とはいわないでしょうと。
で,実際その通りに和解成立!
改めて,反対尋問は,裁判所にどうアピールするかだけではなく,相手の戦意を喪失させるという意味でも重要だと思いました。
ちなみに,私の相手方本人の反対尋問で,相手が尋問中や尋問後に泣き出したということが時々あります。
ある意味,そういった場面でとことん意地悪になれる方が,この仕事に向いているのかもしれません。
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