土旺日午前、道を掃いていたら「コンニチワ、解かる?」と老男性が話しかけて来た。
やせ細ってしまっていたが、すぐにラブラドールのテディちゃんのお父さんだと解った。
「もう15年になる。亡くなって5年は、さみしくてどうしようもなかった。」
「今も墓に入れられずテディの骨は家に有る。」と言う。
動けなくなったテディちゃんを乗せる車まで作って毎日歩いていた道を引いて歩いていた。
(ピアノの上に乗せたらテディベアのように可愛く、テディにしたんだ。
可愛い子を探して探してみつけた子犬だからと、力説していた姿を思い出す。)
朝になると、リードをくわえてお父さんの所に持って行ったテディちゃんを忘れられませんよね。
「私は80才になった。」と話す。
「皆、年齢をとる。会社で一緒だった人間がどんどん亡くなって行く。」
と。
「散歩中、心臓がおかしくなってフラフラになって、自分で救急車を呼んだ。
地元病院じゃ手術出来ないから日大病院を紹介され手術して来た。」と言う。
年齢の行った人間の散歩には、ケイタイ電話が絶対必要のようである。
庭の手入れ時にも持つべきかも。