◆五月の売場物語をおしゃれに決める 新連載①「売場おこしのディレクション」 ファッション販売 | 児玉千恵子@連絡簿

児玉千恵子@連絡簿

わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
児玉千恵子が書き下ろす公式ブログ

(C)DOMINANT LIMITED C.KODAMA フェミニンな風にのって、ミント色の5月の香りが漂ってきた。
 草木や花々のたくましい息吹が伝わってくる5月になると、その昔、ローマでは成長の女神マリウスを祭った。
 我が国では、青葉が目に染み入る時節を、初々しい青いあざみの蕾に例えたことから、「初恋薊(はつこいあざみ)」が旬の色の風情と呼ばれてきた。
 初夏商戦の前に、どんな薫風を、お客さまにお届けしているか? と、胸に手を当てて考えてみたい。
 「そよ風なのか?」「アゲインストの風なのか?」「メイストーム(五月の嵐)なのか?」…などと。
 もしもFA(販売スタッフ)がお客さまにとって、ただの「一陣の風」だとしたら、ご指名を頂けるよう「お客さまの心に残るおもてなし」に努めなくてはならないだろう。
 充実した商いを営んでいくには、月ごとのロマンとプランを、スタッフ全員で考えてみよう。
 オリジナルの「五月物語」をユーザーに発信したり、DMに添えることによって、お客さまとの距離が近くなる。・・・(本文より抜粋・中略)・・・

 VMDのあるべき姿や本質、ゴールイメージは、企業やメーカー、リーダーシップを握るパーソンによって、「感性・手法・過程」が異なるため、違っていて当然だが、VMDは「MD+VP」で、MD(マーチャンダイジング)の視覚化が前提条件。・・・(中略)・・・
 ラッキーなことに、私は販売職の頃にメーカー本部のVP担当から教えを受け、その後、業界で活躍されていた著名な女史から学び、そしてパリのビジュアリストたちから、欧米式のVMDを徹底的にたたき込まれた。実体験を積んでいくうちに「こだま流」メソッドが形になり、歳を重ねた今現在も、後輩たちへのコーチングや、現場(要請を頂いた店や売場)に出向き、VMDの改善実地指導とVP作業をこなしている。・・・(以下、略)・・・

 月刊「ファッション販売」2021年5月号、 書き下ろし新連載「売場おこしのディレクション」第1回は、「VMDと行事育」講座。

 主な内容は・・・
 ◇ 五月の売場物語をおしゃれに決める
 ◇ 効果的なVMDの実践手法売場おこしのディレクション
 ◇ 行事育とVMDをリンクさせる販促カレンダー
 ◇ 行事育と歩む商い
 ◇ VMDの実践とケーススタディ~母の日のギフトVP・異なる什器でメーカーが違うアイテム・色の面積と小物のフォーミング・シズル感(臨場感)で食指を動かす
 ◇ 店舗や売場のVPチェック

 今号も、児玉千恵子オリジナル「VMDを構成するエレメントと色の理解度 テスト」(入門編)を掲載。チャレンジを!
 第2回は、「VMDと行事育」講座を予定。

〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
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