ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

みなさん、こんにちは。

うぇんじゅんです。

 

 

こちらホルチンは、春節のお休みに突入しました!

同時に、一年で最も寒さ厳しい時期でもあります。そんな冬のホルチン生活紹介を、数回にわたってお届けいたします。

 

初回、私がお伝えするのは、家畜の世話です。

 

 

 

 

 

ホルチンの冬は非常に寒く、最低気温は氷点下20℃を下回ります。砂漠化が進んでいるとはいえ、わずかながら生えていた放牧地の草も冬には全て枯れ果ててしまうので、放牧することはできません。そのため、家畜は当然ながら畜舎飼いです。一般的に朝晩2回、餌やり・水やりがありますが、これが大変な重労働なのです。

 

(右が餌で左が水ね。)

 

 

牛1頭が1日で食べる餌の量は、10〜15kgです。放牧だと、勝手に草を食べたり水を飲んでくれるので楽なんですが、10頭飼育している家庭だと150~200kg、20頭もいる家庭だと300~400kg、これが毎日必要になるわけです。

 

 

放牧では、牛は自然に生えている草を食べるのですが、その中にはマメ科など栄養価の高い草も含まれており、畜舎に戻ってから餌を与える必要はありません。でも、冬は干し草だけでは栄養が足りず、トウモロコシの粉や配合飼料を干し草に混ぜて与えます。

 

 

 

ちなみにこの餌の袋は50kg。

 


 

秋に刈り取った草やとうもろこしの残滓に、先ほどの配合飼料を混ぜて完成したのがこちらです。

 

 

 

 

 

 

ホルチンでも、各家庭で飼料用のトウモロコシを大量に生産していますが、これは商品作物のため、自分の家畜にはほとんど与えません。そのため、配合飼料を大量に購入して冬の飼料を準備します。

 

 

 

 

こんなにいっぱいあるんですけど、どんどん減っていってあっという間に無くなっちゃうんですよ。運ぶのも混ぜるのも一苦労なんです。

 

(実はここが盲点ですね。村を覆い尽くすほどの畑で大量に餌を作っている飼料用ともろこしは、他所の家畜を太らせるためにほとんど売ってしまう。そして自分たちの家畜を太らせるために他所から餌を買う。笑い話のようなこの現実を、当然の事としてなんの疑問にも思わず続けていることが、砂漠化の大きな原因の一つです。)

 

 

この購入費用が牛1頭につき、一冬で約2000元(=41,000円)します。毎日餌やりをしながら少しずつ牛が育っていくのはうれしいことですが、同時に費用の心配もしなくてはならず、早く夏にならないかなぁと思っています。

(それより、根本的な解決手段を考えないと。ニンティアオ加油!!)

 

(おしまい)

 

 

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