No.924 民族楽器「四胡」(その1) | ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

みなさんこんにちは。

さっちゅです。

 

農作業もひと段落しつつあるホルチンですが、私は最近ずっと子牛への餌やり、給餌実験で相変わらず大忙しです。そんな中、ブログも書きなさいと言われて頭を抱えていました。前回のウェンジュン同様、私も文章を読む訓練をしているんですが、べいぷさんが好きなテーマを選んで良いと言ってくれましたので、私は音楽に関する文章を読んでいます。そして、今回は、モンゴル族の伝統楽器である四胡(スーフー)について読んだことを紹介したいと思います。

(ブログと読書トレと一石二鳥ですな)

 

 

 

 

たーろんさんによると、日本では二胡や馬頭琴が有名だと聞きました。みなさんもご存知でしょうか?四胡も似たような形をしている弦楽器です。

 

 

 

木製の棹や共鳴箱でできた本体に弦を張り、馬の毛を張った弓で弦を擦って音を出す楽器です。二胡や馬頭琴は弦が2本ですが、四胡は弦が4本ありますよ。名前の由来は、弦の本数だと言われています。

 

 

 

四胡が他の弦楽器と大きく異なる点は、弓に張っている毛(弓毛)が2本あり、この2本の毛を本体に張ってある4本の弦の間を通して擦り、演奏するという点です。ちょっとイメージするのが難しいと思うので、画像や図をご覧いただきながら説明します。

 

 

まずは着座して四胡を左太ももの上に垂直に置き、左手で竿を支え、右手で弓を持ちます。

 

 

 

そして、奏者から見て四胡の左側(外側)に張ってある弦から第一弦、第二弦、第三弦、第四弦と呼び、奇数弦と偶数弦は弦高が違います。弓の毛はその奇数弦と偶数弦の隙間に通します。

 

 

弓を左右に動かして弦に擦ると音が出るのですが、その際に奏者から見て手前に弓を引きながら動かすと、弦高の低い偶数弦だけが擦れてそれら音が鳴り、逆に奏者の体から離すように前へ弓を押し出しながら左右に動かすと、弦高の高い奇数弦だけに擦れてそれらの音が鳴る仕組みです。

 

通常、奇数弦は、解放弦(左手で指弦して音階調整をしない)を「レ」の音にチューニング(調律)し、偶数弦は「ラ」の音にチューニングしておきます。

同じ音階の弦を複数張る12弦ギターは、低音弦は1オクターブ高音の弦が張られているのですが、四胡の場合、音階毎の弦はそれぞれ同じ弦が張られています。

(ユニゾン、ですな)

これが、似た形状の二胡とは異なる、倍音豊かな四胡の音色を生み出していると思われます。

 

 

当然ながら、レとラだけでは曲になりませんので、バイオリンやギターなど、他の弦楽器と同様に左手で弦を押さえると、押さえる場所によって音程が変わり様々な音階が出せるようになります。

 

次回は、四胡のルーツや歴史をご紹介したいと思います。

 

(つづく)

 

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