scan-28


 高性能住宅についての権威ある雑誌「月刊スマートハウス」に当社福山市千田町のモデルハウスが掲載されました!

 以下文章を転載します!

アーキ・フロンテイアホーム『Smart2030零和の家』
蓄電池、V2Hで停電しない、自給率100%住宅 4万5,000円/月の経済メリットも実現
アーキ・フロンテイアホーム
自然を採り込むパッシブデザインを軸に、長持ち・健康・省エネなサステナブル住宅を展開してきた広島県福山市の有カビルダー、アーキ・フロンティアホーム(藤井浩治社長)は、太陽光発電や蓄電池、V2H、新電力等を組み合わせ、災害に強く"電気の自給自足の暮らし”ができるモデルハウス『Smart2030零和の家』を昨年12月末にオープンした。藤井社長は「日射量が多い瀬戸内海沿岸の地域性を活かした、大陽光をフル活用できる住宅」とし、その提案に注力している。
1997年設立の同社は、広島県三原市から岡山県岡山市を商圏とし、年間約40棟を供給。注文住宅だけでなく、不動産業や賃貸住宅業も手掛け、地域に根差した展開を続けている。設立当初から、省エネや健康・快適への性能にこだわりを見せ、高断熱や太陽光・太陽熱を活かしたシステムの考えをいち早く取り入れてきたほか、クレバリーホームにも加盟しており、その特徴でもある「外壁タイル」を活用した外壁の長期性能や意匠性の高さといった提案も行っている。
そんな同社が次世代の住宅として見据えるのが、今回のモデルハウスだ。これまで標準的にUA値0.5前後の躯体性能としてきたが‘、同住宅ではUA値0.27を達成。外壁は、高性能グラスウール36kg/m3の充填断熱にフェノールフオーム断熱材の外張付加断熱を施し、窓は樹脂・トリプルガラスを採用した。この躯体性能をベースに、熱交換した空気をダクトレスで圧送する気圧調整型第一種全熱交換換気システムを搭載し、花粉やPM2.5をはじめウイルスの侵入を防ぐとともに、一階床から吹き抜けの二階天井まで温度ムラの無い室温を実現している。HEAT20 G3に近い超高断熱仕様となっており、同等のレベルにも対応できることを訴求しているが、気候条件や購入者意識など地域の特性を踏まえる
とUA値0.5前後で十分であると考えている。むしろ、日射量の多い瀬戸内海の地域では、太陽光を如何に賢く活用できるかということに目を向ける必要がある」としている。そのため、モデルハウスには10.98kWの大容量パネルを搭載し、さらに発電した電気をフル活用するため、蓄電池9.8kWhやV2H等も導入。"自給自足で電気を買わない”を目指した住宅とした。日照時は朝から太陽光発電の電力を使ってエコキュートの沸き上げなど宅内の電気製品を動かし、同時に蓄電池やEVへの充電を行い、それ
でも余った電力は売電。夜間には昼間に貯めておいた蓄電池やEVから放電する。これにより、同社シミュレーションによると、夫婦共働き4人家族の一般住宅に比べて約4万5,000円/月の経済効果を生み出し、また、ガソリン車からEVへ温度ムラのない均一な住空間を実現 『Smart2030零和の家jUA値0.27達成、自給自足の要となる蓄電池。 EVの電気をV2Hを通じて供給。昼間に太陽光発電で発電した電気をたっぷり充電 専用ブレーカーで蓄電池との円滑な自立運転連携もの乗り換えによる燃料費削減も加味すると、計約5万3,000円/月のメリットが生まれるという。なお、太陽光発電の発電量が減少する雨天時にも考慮。新電力会社ダくレクトパワーの電気を利用することで、既存電力会社から購入する電気料金よりも低い価格で\蓄電や湯増しが行えるとし、より経済メリットを追求した仕様としている。
このほか、停電時の対応については、基本的にEV滞在中はV2Hを通じて給電が行われるが、同社ではV2Hから蓄電池へのスムーズな切替を可能とじくいる。
もとよりV2Hは製品仕様上、停電時は本体やリモコンのボタンを押すなど「手動で」自立運転モードに切替える必要があった。その動作をなくすため、V2Hから蓄電池の給電へ切り替える専用ブレー
カーを用意し「自動で」電力供給できる仕組みとした。このほか、エネルギーの防災だけでなく、躯体そのものについても、高性能制震ダンパーを備えるなど、強靭な設計を施している。
災害に強く、電気を買わない自給自足の暮らしができる未来基準の住宅。広島発となる同住宅の普及に注目したい。
24 月刊Smart House