で書いたように私は実家を売ることに決め、そのとおり売却しました。
中古住宅の価値が低い日本の、空き家が多い田舎。
実家は認知症の母が全預金をはたき年金まで取り立てられながら悪徳訪販業者でリフォームし((←私が裁判で返金を勝ち取っても診断書で逃げられた)、私も母が生きているうちは借家にするつもりでお風呂を新品ユニットに替えたので
ものすごくお買い得物件だった自信があります!!爆
さて、漫画で私が独白している「桜」。
昔は、この八重桜と、一重咲きの桜と二本あり、一重咲きの木に祖父がさげてくれたブランコで遊んだこともありました。
その後、このブランコの桜は老齢により枯れて伐りとられ、やや若いほうの八重桜だけが毎春、遅ればせの見事な花をつけました。
私がアメリカへ移住してからはもう二十年ちかくも見ていないのですが、母が認知症になってからは業者さんに頼んで電線に触らないよう枝を短くしてもらったり、季節が巡るたび、あの豪華な花の様子や新緑の姿を想像します。
とはいえ、この八重桜の木も、よく考えたらもう六十歳くらいのはず・・・
それで少し心配していたのですが、一昨年(2019年)の夏に訪れた時には青々とした葉を茂らせていたので、ひと安心しました。
・・しかし・・・
それまでずっと自分の家だったものが他人様のものになるというのは、しみじみ寂しいものですね。
ピピのお墓がある、その土地のほんの隅っこにさえ立ち入れないのですから・・・
私のご先祖は、昔、町の中心からこの湾沿いへ引っ越し、海運業と簡単な食堂をやっていたそうです。
私が小学生の時に両親が建てた今の家の前は、明治時代築と思われる五右衛門風呂付きの母屋と、離れが一軒ありました。
古い戸籍書類を見ると、たくさんの人々がこの場所に住んでいた様子がしのばれます。
その皆にとっても、この場所はふるさと・・
家を売り出す前、私はR伯母(父の長姉)へその旨を伝えました。
(「べつに私に了承をとることはない」と伯母は笑っていましたが)
今日の漫画、これまでのお迎え現象話から続く私自身のほんとに不思議な体験なのですが、その出来事は後編にて~
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