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実習最終日となった。Bさんへの買い物SSTも最終日も時間を取ってもらうようお願いしていた。この頃にはBさんがスムーズにできることややや困難なところなどもアセスメントできるようになっていた。

 

Bさんの買い物SSTの時間になると担当者の長崎がビデオデッキを用意して現れた。今回のSSTの様子を撮影し今後への参考にしたいらしい。その前に私がその映像を見て自分の客観視をすることも目的に含まれていた。

 

私はこの日に行う予定の教材やプログラムの中身は全て整っていたので別に撮影することは構わないのだが少し緊張してしまう。プライバシー等にも配慮して手許しか映しませんと言う話だった。Bさんは特に撮影されることに抵抗はなさそうだった。

 

このプログラムは一応約15分で予定しており、カゴに入っているアイテムの総額をまず答えてもらう(1000円ギリギリの900円で設定している)。Bさんはもうこのやり取りは慣れているがただ900円という訳ではなく、1つずつカゴから出しながら計算していた。

 

そこでお給料が600円出るという設定なので100円の疑似通貨6枚をトレーに乗せてBさんに渡した。そこで上記アイテムの中から好きなものを4つ選んでカゴに入れてくださいと言うとアイテムは100円が4つ、200円が1つ、300円が1つで合計900円という構成になっていたが、やはり手許にお金を残しておきたいという思いがあるのか100円の商品4つをまとめてカゴに入れた。

 

私はBさんに買い物を楽しいものと思って欲しいという願いを持っていたので、

 

「そんなにガバッと入れずに1個ずつじっくり選びましょうよ」

 

と言って一旦カゴから商品を出した。そうするとBさんは私が出した4つの商品を1つずつカゴに入れていった。次はレジでの精算があるので、私がキャッシャーをやり、

 

「ピ、100円」を4回バーコードを通す動作をしながら行い、

「お支払いは400円です」

 

と言うとBさんは私が差し出したトレーに100円の疑似通貨を4枚入れることができた。私もVTRを撮っているのにこんなにあっさり終わると思っていなかったのでもう1パターンやってみることにした。

 

 話は次回に続きます。