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2025.02.11
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テーマ:自転車(13300)
カテゴリ:Road
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10万円台前半の入門ロードバイクのインプレがサイスポにありました。
税込10万円台前半 エントリーロードバイクの実力とは?

その記事でインプレをしているのは20年前にMTB選手をやっていた人と、20年前に大学で自転車を始めた人です。つまり20年でロードバイクがどれくらい進化したかも解るのです。

同じグレードなら価格は高くなった


昨今は急激な円安もあり、自転車の価格高騰が激しいです。自転車の価格は1ドル120円の頃と比べて1.5倍になりました。

20年前は10万円でティアグラ、15〜20万円で105が付いていたものですが、10年くらい前前にはその相場は5万円くらい高くなっていました。

それが今は20万円でティアグラ、10万円台ではソラ、更にはクラリスという更に下のグレードのコンポも存在します。

完成車に付いているコンポのグレードを見ると、価格の割に高いと感じてしまいます。

実はフレームのコストパフォーマンスは高くなった


しかし実は単純にロードバイクは高くなったと言えないとこのインプレ記事で解ります。もちろんロードバイクに限らずスポーツ自転車全般に該当します。

理由はフレームのコストパフォーマンスは上がっているからです。

今は10万円台前半のロードバイクでもバテッドフレームが普通です。バテッドフレームというのは、溶接部を厚く、それ以外を薄くしたフレームです。負荷がかからない真ん中を薄くすることで軽量化しているのです。

2000年代はティアグラまでの完成車のフレームはプレーン管と呼ばれるバテッドをしていない、全ての箇所の厚さが一定のフレームでした。

更に言うと今では普通の扁平加工やカーボンフォークも当時は完成車で20万円超以上はしました。

扁平加工というのはフレームの形状が一定ではなく、ヘッド側が縦長でBB側が横広のように場所によって形を変える加工です。場所によって掛かる力の向きが違うため、最適な形状を求めるとこのような形になるのです。

2000年台の10万円前後のロードバイクは、丸とかティアドロップで形はヘッド側からBB側まで一定であることが普通でした。数十万円するカーボンフレームでさえヘッド周辺とBB周辺だけ盛り上がっていて、その間は一定の形状をしていました。

ちなみにフレームの重量は2000年台の10万前後のロードバイクは1.6〜1.8kg、20〜30万円で1.3〜1.5kgくらいです。

今の10万円前後のロードバイクはどこかの記事で1.4〜1.6kgくらいと読みましたが、それくらいでしょう。ブランドによってはフレームの重量を公開していますので、探してみてください。

こう考えるとパーツのグレードの割に高いと感じても、フレームが性能の割に安くなっているので、単純にロードバイクを始めとするスポーツ自転車が高くなったとは言えないと私は考えています。

フレームのコストパフォーマンスが上がる理由


かつては20〜30万円の完成車に使われていたバテッドフレームや扁平加工、カーボンフォークなどの技術が10万円前後の入門ロードバイクにも使われるようになった理由は、開発費を回収したからだと思います。

どうしても新製品や新技術の開発にはお金と時間がかかります。そして開発費を沢山かけた技術はまず上位モデルに採用されます。

上位モデルは開発費も載ってるから高価です。それが開発費の回収とともに下のグレードにも採用されるようになってくるのです。

これがモデルチェンジで上位グレードの技術が採用される理由です。これを繰り返した結果、現在の入門ロードバイクのフレームはバテッドフレームや扁平加工、カーボンフォークが普通になりました。

終わりに


自転車の価格高騰はたしかにキツイです。でも避けられません。

だったら技術の進歩を楽しみ、技術が進歩してる分だけ高くなったと捉えるのもありかもしれません。

また今回はパーツについては取り上げませんでしたが、パーツも進化しています。デュラエースが10速化したのは2000年代半ばですが、それから10年くらい遅れてティアグラも10速化しました。パーツだって上位グレードの技術が下に降りて来ます。





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Last updated  2025.02.11 07:26:52
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