11月の上旬、ミモロは、お友達といっしょに奈良県の最南端に位置する「十津川村」へ行くことに。
そこは、日本一大きな村で、東京23区より広い面積なのだそう。
「一度は行ってみたいって思ってたの～」と。山深い十津川村への交通手段は、自家用車で行かない場合、路線バス以外ありません。日本一長い距離を運行しているバスで、奈良県の「大和八木駅」から和歌山県の「新宮駅」まで、約5時間。
ミモロが目指す「十津川温泉」までは、3時間51分です。
「結構、行くのに勇気と体力必要かも…」とちょっと躊躇していたミモロですが、オーストラリアのシドニーに住んでいるお友達の裕子さんとご主人のデーブさんが行くというので、それに混ぜてもらうことに…。「ひとりじゃ行けないから、一緒に行く～！」この機会を逃すわけにはいきません。
京都駅から、近鉄奈良線に乗って約1時間「大和八木駅」に到着です。
つまり、下鴨エリアの自宅から目的地「十津川温泉」のホテルまで、5時間半以上かかる計算。
「新幹線で、福岡行くより遠いんだ～。飛行機なら香港に行ける…」と変な計算をするミモロ。
そう思うと、余計大変に思えるから、そういう計算はしないの！
「ここ奈良県…」
「大和八木駅」に到着して、まずは奈良交通のカウンターで、バスのチケットを購入します。
ミモロの予定は、「十津川温泉」で泊まり、翌日、「熊野本宮大社」に参拝して、「わたらせ温泉」に宿泊する2泊3日の旅です。
「十津川温泉まで1枚…」と窓口で…
「それなら、2日間有効のチケットなら便利ですよ～」と言われ、
最終目的地となる「わたらせ温泉」までの2日間有効のバスチケット4200円を購入します。これは、途中下車もできるもの。
「これがあれば、どこでも降りれるの？」とミモロ。
でも、1日2本の運行のバス路線のため、途中下車すると、次のバスがなくなる可能性があるので、バスの運行時間をしっかり確認しないとね…。長距離を進むバスなので、途中、何度かトイレ休憩で、10分ほど停車します。「よかった～」とミモロ。
「まだ、バスの発車まで時間あるから、ここでお昼食べようよ、あ、まだモーニングやってるって～」と駅前の喫茶店で、ホットドリンクを頂きました。
バスの出発時刻は、11時38分。「熊野って、外国人観光客に人気だから、バス、座れないと大変…」と早めにバス停へ。
すでにバスの発車準備は整っています。
やがてバスが来て、一番に乗り込んだミモロ。「あれ？あんまり乗客いない…」
そう、観光客とおぼしき人たちは、数人。ほかにこのバスを生活に使っている人たちが、3人というところ。
ミモロたちは、一番後ろの席に座りました。
さぁ、いよいよ出発です。
バスは、公道168号線をひたすら南下してゆき、約1時間後に、「五条駅」のバスターミナルに到着。ここで少し停車しました。
「う～まだ、先は長いね～」と、地図を見たミモロ。
「ここから、十津川まで約3時間だって…」
この路線に「大和八木駅」から終点の「新宮駅」まで乗車すると、記念の乗車証明がもらえるのだそう。
「ミモロは、途中下車だからダメだ～でも、終点までここから5時間だって～遠いね～」と、つまり全部乗車すると6時間になるのでした。
「五条駅」からバスは、グッと山道へど入ります。
長いトンネルを通ったり、橋を何本もわたります。
大きな山が幾重にも連なる紀伊山地。その山を縫うように、川が流れ、その川をせき止めたダムなども…
「すごく山が大きいね～谷も深いね～」と、ミモロは窓の景色に釘付けです。
さぁ、次のバス停は、大きな谷瀬の吊り橋のあるところです。
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