貞観法 和らぎ通信

和らぎ体操研究会のニュースなどを中心にして記して行きます。

お祓い(廻ると言う事 11)

2011-03-29 08:31:59 | 廻るという事
ごく普通に飾り付けられる注連縄との形状の違いを見て取った私は、早速のこと、この注連縄はどうしたのか?。何処からか買って来たものを飾ったのか?。それとも自家製で、家人の誰かが綯って作ったものなのか?。

を長女さんに聞いてみたら「お父さんが、毎年藁を打って今でも年の暮れになると自分で綯って作ったものを飾るのだ」との返事であったので、早速、直に居合わせたお父さんから、その注連縄についての話を聞いた。

「俺は分家した身だけど、俺の親父も毎年の注連縄は他所から買って来るのではなく自分で、ここにあるようなもんを自分で綯って飾っていたから俺も同じようにしてるんさ~」との返事。

そして、暮れの大晦日には家族揃って神棚の前に集まって、お伊勢さんから配られてくる大麻と一緒について来る小さな御幣を使って「祓え給え清め給え」との祝詞を上げながら、この親父さんが家族の頭上で御祓いをするのが通例となっているとも聞かされた。

「大祓い」と呼ばれる年二回行われて来たとされる、罪穢れを祓うための行事のうち、「夏越の祓い」の方については大宮氷川神社に参詣して、人形(ひとがた)に氏名や生年月日を書き込んで祓いを受けたこともあって馴染みのあるものと受け止めていたが、一方の「年越し祓い」については、大晦日に行われる祭事であることは知ってはいたが、氷川神社でもこちらは神職の人たちのみで執り行われているようで、広くは余り知られていないし、一般にも夏越の祓い程馴染みが無いのではないだろうか。

そんなこともあって、私自身もそれまで「年越しの祓い」と呼ばれるものとの関わりは持ってはいなかったのだ。

この時に初めて実際に「年越しの祓い」を毎年、それも神社などで行われているものに対して参詣するのでは無しに、家単位での年末大晦日の行事として執り行われているという事実を聞かされ甚く感激したのだった。

そこで私は親父さんに次のような愚問を発してしまった。

「ここの家では何時から暮れに注連縄を綯い、大晦日にはお祓いをするようになったんですか」?

答えは

「そりゃ~、俺の爺さんも親父も同じようにしていたけど、何時ごろから始めたことかは判らね~よ」

それはそうであろう。と自嘲したのだった。

が、そうだ、馬鹿な質問のしついでに、それではあの太さに違いの無い荒縄のような注連縄について聞いてみよう。と思いついた。

この時、私はそれまで自分の中に「疑問」として抱えていて注連縄の綯い方について、自分勝手な解釈だけではどうしても納得し切れないでいたことから、その答えを、づっと自家で注連縄を綯って来た、この家の親父さんの口から聞くことが出来るかも知れないといった期待を込めて、「注連縄の綯われ方は全て左綯えで拵えられていますよね。手勝手の良さからしたら左掌の上で右手を転がすようにして綯う綯い方の方がやり易いのに、何でわざわざ拵えずらい左綯えにするんですかねえ。その理由について知っていたら教えて欲しいんですけど・・・」と問いかけてみたのだった。

つづく

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