先日、ある牧師のお話を伺う機会がありました。入管に収容された非正規滞在の方々に面会したり、仮放免の保証人を引き受けたり…という活動もしておられる牧師です。
収容されている方々のそれぞれの国籍、ご事情や境遇は異なるのでしょうが、ひとりの人間としての尊厳を守るために尽くしておられる活動に感銘を受けました。そして、私自身のあり方や生き方を再考する機会になりました。
この世界、社会に助けを必要としている方々は無数にいます。その大きな必要に対して、私ひとりに何ができるというわけではありませんが…
それでも何かお役に立てることもあるはずです。まずは身近なところで、相手の話を丁寧に聞いたり、自分にできることを協力したり…というのはできそうです。
上の記事の中でも引用されていますように、主イエスがこのようにおっしゃったと聖書は伝えています。
(新約聖書 マタイの福音書25章34-40節)
「それから王は右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世界の基が据えられたときから、あなたがたのために備えられていた御国を受け継ぎなさい。あなたがたはわたしが空腹であったときに食べ物を与え、渇いていたときに飲ませ、旅人であったときに宿を貸し、わたしが裸のときに服を着せ、病気をしたときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからです。』
すると、その正しい人たちは答えます。『主よ。いつ私たちはあなたが空腹なのを見て食べさせ、渇いているのを見て飲ませて差し上げたでしょうか。いつ、旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せて差し上げたでしょうか。いつ私たちは、あなたが病気をしたり牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』すると、王は彼らに答えます。『まことに、あなたがたに言います。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。』」
この聖書のことばにちなんだ聖歌です。
歌詞をよく味わいつつ、自分の祈りと行動につなげられたら良いですね。
典礼聖歌400番 ちいさなひとびとの