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 市井の片隅で暮らす者の備忘録です。

お雑煮談義

2022年09月26日 | 日記・ひとりごと

 まだまだ雑煮の季節じゃないでしょ、と思われるかもしれませんが、近くに住むSさんのお宅は、毎週日曜日の朝は決まって「雑煮」を食べている。個人商店を経営していて、仕入れ先の会社のよりまとめて買って冷凍保存しているらしい。上に載せる具材は毎週のことなので、正月のような豪華なものではなく、すましで、かまぼこやホウレンソウなどあるもので食べているとのこと。私自身は夏の盛りの暑い時期には欲しくはないけど、今のように気温が下がりつつある時期に、おでんと共に食べたい感が増してくるフードでもある。雑煮は各家庭の味があって、尋ねたら「我が家は何出汁じゃ、うちは主人がが関東なので角餅で、汁は味噌だ、醤油だと」へぇ~と思うことが多々ある。私は、仕事で関西にも九州にも関東にもいたことがあり、この前、お互い知るうる範囲で大阪に長くいたSさんとお雑煮談義をした。

▼角餅と丸餅
 もともと餅は丸いもので、神様にお供えした鏡餅の御すそ分け(お下がり)をいただくことで、豊作や家内安全が込められた縁起のいいものだった。これがお年玉の起源と聞いたことがある。ところが江戸では手間(効率)と収納を考慮して、平たくした餅を切り分けることを思いついた。角と丸の境目は、推測ですが、他の風習などにも類似して関ケ原のあたりで分れているのではないかと思います。角餅を焼いてお雑煮にして食べたことはないのですが、焼けば香ばしいし平たくした方が収納の観点からすれば効率がよい。

▼味噌か醤油か
 私本人の実家は醤油、家内の家は味噌。岡山県の今住んでいるご近所まわりでは、醤油が多いものの、中に味噌のお宅もあって混在しています。この分布ははっきりしてて、関西圏だけは味噌で全国的には醤油というのが統計で出ているらしい。というのも昔、武士は「味噌をつける」こと。(失敗して面目をなくすこと)なのでそれを嫌ったとも言われている。

▼我が家の雑煮
 すまし汁で、上にはホウレンソウ、セリ、塩ブリ(出世魚)、紅白かまぼこ、ネギ、かつお節を載せてます。家内の実家は味噌(京都のように白みそではありません)で、上には、セリやホウレンソウ、ハマグリ、ネギです。我が家の習わしに沿って作ってくれているのですが、本当は小さなころから親しんだ味噌が食べたいのではないかな~と正月になると思うのです。


▼全国の雑煮
 大阪にいたSさんは奈良の雑煮について話してくれました。雑煮に入っている餅を出して、きな粉をまぶして食べる「きなこ雑煮」らしい。岩手県ではくるみをすりつぶして、同じように餅をだして味付けしたくるみダレにつけて食べるそうです(とても美味しそう)また、友人いる香川県は白味噌にあんこ餅を入れる雑煮など。まあ、書いて「雑煮」なので、何が入ってても、どんな食べ方でもよい、ローカル色強い食べ物であるのは間違いありません。

 まだまだ続きはあるのですが、きょうはこの辺で。素敵な一日になりますように!


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